【進歩と進化・お疲れ様とご苦労様】言葉の「誤用」とは?どう学ぶ?

ライターとして、「正しい日本語」に悩んだときには、どのように正解を見つければよいのでしょうか。この記事では、日々の仕事の中で出会う疑問の解決法、信頼してよい情報源、そして頼るべきでないメディア情報について述べています。ライターとして、日本語力をつける方法や、勉強のしかた、校正の役立て方についても解説しています。

正しい日本語とは?「進歩と進化」「広がると広まる」の違いは?

ライターとして日本語を日々扱っていると、細かな疑問に出くわすことがあります。例えば「技術の進歩」はありふれた表現ですが、「技術の進化」と言うと、やや不自然に感じられます。しかし「携帯電話の進化」ならばありそうな気がします。進歩と進化はどう使いわけるのでしょうか。
一般的に「目上の人に言ってはいけない」とされている「ご苦労様」、これは歴史を振り返れば、上位の人へも使われています。けれど、「お疲れ様」を用いた方が無難です。
また「広がる」と「広まる」の違いは何でしょうか。「噂が広がる」「噂が広まる」は、どちらもありそうですが、「火災が広まる」と書くと、何となく違和感があります。
これらの例のように、「日本語として正しいのか」「なぜ変だと感じるのか」などと迷った場合は、その表現の使用を避け、正しいと確信できる言い回しを使うことをおすすめします。言い換えられるバリエーションの豊かさは、ライターの技量の証明ですし、また、短時間に文章を量産する必要性もあるからです。ただし、迷いや疑問をそのまま放置することは、おすすめしません。疑問はすばやくメモしておき、時間に余裕ができたときに解決して、知識量を増やすようにしましょう。

迷ったら辞書!頼りになるブログ・SNSもある

日本語に疑問を抱いたとき、最も役に立つのは辞書です。その語の語義だけでなく、類義語との違いまで載っていることもあります。類義語辞典、コロケーション辞典なども使用すると、より明瞭に語義・使いわけを知ることができるでしょう。最近はネットでも多くの辞書を引けるので、迷ったら検索窓にその語を入れ、「語義」や「コロケーション」などのワードと併せてサーチしてみるのもよいでしょう。当該語だけを検索してみて、出てくる多くの用例から、演繹的に語義を把握するという方法もあります。
もう一つ、頼りになるのがブログやSNSです。近年は専門家が積極的に日本語情報を発信していることも多いので、日頃からそれらを読むようにして、知識を蓄えるとよいでしょう。おすすめは日本語学者や言語学者、新聞社の校正担当者などによるブログ・SNSです。
Yahoo知恵袋など、誰かに質問できるサイトで聞いてみる方法もあります。ただし、そのような回答は、答えてくれた人が専門家とは限りません。得られた回答を別のサイトと照らし合わせたり、その情報をもとに日本語学の書籍を読んだりして、裏をとるようにするとよいでしょう。

当てにしてはいけない情報源―テレビ番組・マナー読本など

ライターとして頼るべきではない情報源は、テレビの「正しい日本語」的な娯楽番組です。「礼儀作法としての日本語使い」についての本、雑誌などいわゆるマナー講師による「敬語」の読み物などもおすすめできません。なぜならこれらのメディアは、人目を引くことを優先する傾向が強いからです。そのため日本語学界の定説より、珍奇な新説や異端的で目立つ説を取りあげがちなのです。専門家という肩書きのコメンテーターが発言したとしてもむやみに信じず、ネットで広く検索してみたり、専門書を読んだりするようにしましょう。

ライターとしてのスキルアップ―日々の勉強法

執筆していて、またはテレビ・雑誌などを見ていて、疑問に思った場合は上記の方法で解決できます。それでは、特定の疑問・質問はないけれど、日本語力に何となく自信がない、あるいはもっと日本語力を高めたいという場合は、どのようにすればよいのでしょうか。
理想的な方法は、図書館や書店で日本語に関する本を見かけたら読んでみることです。大学受験向けの現代文・小論文などの教材を読んだり解いたりしてみるのもよいでしょう。これらの参考書には、読解や論述の基本がまとめられており、日本語力の土台を固めることができます。即効性のある情報やテクニックが知りたければ、ライティング術やWEBライティングの教本が役に立ちます。
まとまった時間がとれない方には、「単語の意味や違いに注意を払う」ことをおすすめします。同じミスを繰り返したり、日本語力が伸びなかったりする方には、「日本語を何となく使ってしまう」傾向が見られるからです。具体的には、「進歩」という語を使ったときには、「なぜ進化にしなかったのだろう」と振り返ってみる、「進化」に書き換えてみて意味の違いを比べてみる、などするとよいでしょう。
気づいたことや学んだことを記録して、自分専用の備忘録を作る方法もおすすめです。知識量が増してくればくるほど、ど忘れや覚え違いも生じるからです。再度疑問に思ったときにすぐチェックできるよう、自分なりの方法でメモしておきましょう。

校正後原稿の役立て方―赤字から自分の弱点を発見せよ

自分が書いた文章は、実際に出版・アップされたあとも、きちんと読み直すようにします。それは勉強のチャンスだからです。自分が書いた原稿と完成稿を比べてみましょう。改変されている箇所があったら、そこには必ず、変更された理由があります。誤字・脱字があったのか、別の解釈が生じる表現を使ってしまったのかなど、原因を考えてみることで、日本語に対する感覚が研ぎ澄まされていきます。
校正担当がつく案件の場合は、赤字によって自分の欠点を指摘してもらうことができるので、より勉強になります。指摘事項があったら、漠然と指示に従うのではなく、「なぜ、このようなことを言われたのか」と考えてみましょう。その積み重ねにより、「指摘されそうな表現は何となく避ける」のではなく、「この表現の方が正確だからこれを書いた」と、胸を張って言えるようになります。つまり、日本語の確かな知識が身につくのです。これこそがライターのスキルアップであり、今後に向けて大きな強みとなることでしょう。



サイトエンジンかくたま編集部は、企業様のコンテンツ制作やインタビュー記事制作、オウンドメディア運用やディレクションサポートなどを承ります。 コンテンツ制作にお悩みのWEB担当者様は専用サイトからご相談ください!
かくたまライティング法人申し込みサイト


ライターさん絶賛募集中です!
〇ライター応募サイト

あわせて読みたい

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。