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広告ID(広告識別子)とは?その仕組みと用途を徹底解説

モバイルアプリを開発・運営する場合「広告ID」について知っておくことは重要です。その用途と仕組み、具体的な使用シーンを確認しておきましょう。「Cookie」や「端末識別ID」との違いについても解説しているので、参考にしてください。広告IDのオプトインを義務化する流れについても解説しています。

広告ID(広告識別子)とは

広告IDとは、モバイル用アプリの広告で利用されているIDです。ユーザーごとの使用履歴・閲覧履歴などのデータを収集するために利用されています。

スマホやタブレットなどの「端末一台に対して一つのID」が発行されることが特徴です。モバイル端末は一台を一人で使用することが多いので、一人のユーザーの興味や関心を判断するためのデータを収集やすいというメリットがあります。

広告IDは、インターネットを閲覧する「ブラウザ」ではなく、モバイルアプリのストアを管理するGoogleやAppleなどのプラットフォームが発行するものです。

集めた履歴データは、ユーザーの興味や関心にあった広告をモバイルアプリ上に表示させるために活用されています。

広告IDが使われるようになった背景

モバイル端末の履歴データを集めるために、以前は端末識別ID(UDIDもしくはAndroid ID)と呼ばれるものが利用されていました。

広告IDと同じように、端末ごとに発行される固有のIDですが、ユーザーが履歴の収集を拒否(オプトアウト)できないという問題があり、プライバシー上の問題があることから徐々に端末識別IDの利用は廃止されていきました。

これに代わって利用されるようになったのが、広告IDです。広告IDはユーザーの設定によってオプトアウトができるため、現在多くのモバイル端末で利用されています。ただしその使用が許されているのはモバイルアプリ上だけであり、限定的なものです。

Cookieとの違い

広告IDと同じようにユーザーの履歴を収集する機能としてCookie(クッキー)も知られています。

Cookieとは、インターネットを閲覧している際に発行される履歴データで、ブラウザ上に入力したログインIDやパスワードなどを保存しておける機能です。

広告IDとの違いは、端末ごとに発行されるものではなく「ブラウザごと」に発行されるという点です。ブラウザが変わると、別のCookieIDが発行され、基本的には別の人として認識されます。

またCookieはモバイルアプリ以外にも使用できるので、広告IDよりも適用範囲が広いです。Cookieについてもその使用を制限する流れがあるので、注意する必要があります。詳しくは以下の記事で解説しているので参考にしてください。

関連した記事:cookie(クッキー)とは?マーケティングにおける重要性と注意点

広告IDの利用シーン

広告IDは、どのような場面で活用されているのでしょうか。2つのシーンを紹介します。

ターゲティング広告の配信

広告IDは、アプリ用のターゲティング広告の配信に利用されています。

ターゲティング広告とは、ユーザーごとの閲覧履歴や、年齢層・性別などの属性に基づいて興味やニーズを判断し、効果が高いと思われるユーザーだけを狙って配信する広告のことです。

ターゲティング広告を配信する判断基準となる履歴データを計測するために、広告IDが活用されています。

広告IDによって収集したデータ以外にも、インターネット上で収集した他のデータと照らし合わせることで、ユーザーの興味にマッチした最適な広告を表示できます。

データベースの分析

広告IDは、ユーザーの行動履歴などのデータベースを「一つに紐付けるため」に利用されることがあります。

「紐付ける」とは、同じユーザーに対して複数のIDが割り当てられている場合など、バラバラに存在するデータを一つにまとめることです。

例えば、同じ人がサイトAで閲覧した際の履歴データと、サイトBを閲覧した際の履歴データが別々に存在していると、同じ人の行動履歴だと判断できません。

そのように異なる場所に存在するデータを統合し、同じユーザーの行動履歴として関連付ける処理が「紐付ける」ということです。広告IDは、一つの端末から一つのIDが発行されるので、別々のアプリの履歴でも関連付けることができます。

広告IDの種類

広告IDには、以下の2種類があり、それぞれ発行元が異なっています。

Google Advertising ID(AAID)

Android端末向けのアプリで発行される広告IDは「Google Advertising ID」と呼ばれます。略称は「AAID」です。

Android端末に内蔵されている「Google Play 開発者サービス」によって発行されます。ユーザーはAndroidの「設定アプリ」から操作することで、簡単に広告IDのオプトアウトが可能です。

Identifier For Advertising (IDFA)

iPhoneやiPadなどのApple製品で利用されている広告IDは「Identifier For Advertising」で、略称は「IDFA」です。

発行元が違うだけで、Googleの広告IDと仕組みは同じです。Androidと同じように「設定」アプリから簡単にオプトアウトできるようになっています。

Appleの広告IDについては、後述するように今後「オプトイン」つまりユーザーに使用の許可を得ることを必須とする可能性があるため、特に注意する必要があります。

詳しくは当ページ内の「広告IDの利用を制限する流れについて」を参照してください。

広告IDを利用する方法・手順

広告IDを利用する方法について、「アプリ開発者」の目線と、広告を出稿する「利用者」の目線の両方から見ていきましょう。

【アプリ開発者】アプリに広告IDを設置する

アプリを開発・運営する事業者は、GoogleやAppleなどのプラットフォームから広告IDを取得し、得られた履歴などの情報を広告配信サービスと連携させる仕組みを構築します。

アプリを開発・運営する側にとっては、広告配信サービスと連携することでアプリ上に広告を表示できるようになり、アプリを収益化できる点がメリットです。

広告配信サービス側は、広告IDによって履歴データを収集することができ、ターゲティング広告の配信に活用できるというメリットがあります。

【広告利用者】オーディエンスを設定する

広告配信サービスを利用して出稿する側は、広告IDを意識することはほとんどないでしょう。広告配信ツール上で、ターゲティング広告を設定する際に、広告IDが自動的に使用されるようになっています。

例えばFacebook広告の場合、設定上はターゲットとするユーザーの「利用者層」「趣味・関心」「行動」などの条件を入力するだけで、広告IDによって集めたデータが自動的に活用される仕組みです。

広告IDの利用を制限する流れについて

端末識別IDが廃止されたことについて述べましたが、広告IDについても利用を「制限」する流れがある点に注意しましょう。

Appleの広告ID「IDFA」について、オプトインを必須にすることが決定しています。「オプトインを必須にする」とは、広告IDを利用開始する前に、ユーザーの許可が必須になるということです。

IDFAのオプトイン必須化は2021年の初めからという発表ですが、それ以上の詳しい情報はまだ発表されていません。(2021年2月時点)

アプリ開発・運営側は、広告IDの制限に関する今後の動向に注意し、最新情報を常に把握しておきましょう。

まとめ

広告IDはターゲティング広告の配信や、データベースの分析など、マーケティングのさまざまな場面で活用されているものです。広告を配信するだけなら、その仕組みを意識する必要はないかもしれませんが、モバイルアプリの開発・運営をする事業者は、その仕組みを十分に理解し、使い方のルールを守るように注意する必要があります。

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