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ラテラルシンキングとは?意味とアイディア思考

「ラテラルシンキング」は多くの企業で採用している「思考法」の一つであり、違いを生み出す思考術です。複雑な問題への取り組みなど企業を揺さぶる要素が増える中で「常識にとらわれない自由な発想」は意外な価値を生み出しています。

ラテラルシンキングとは何か

固定観念にとらわれず柔軟な発想ができていますか?

ラテラルシンキングとは、1967年にイギリス人創造的思考に関する世界的権威エドワード・デ・ボノ博士が発案しました。どんな前提条件にも支配されずに発想の枠を広げる思考法です。「ラテラル」には「水平」という意味があり、解決策までの過程や順番は問題ではなく、水平方向に視点を広げて可能性を探ることから「水平思考」とも呼ばれます。

マーケティング業界の第一人者、フィリップコトラー教授も、著書「Lateral Marketing: New Techniques for Finding Breakthrough Ideas」の中で、マーケティングにおいて従来のロジカルシンキングに加えて、ラテラルシンキングを組み込むべきだと強く主張しています。

思考するときに、既成概念や常識、固定観念といった前提を意識的に排除してから進めます。結論を導く過程は問題にしないため、ひらめきのような一気に結論に辿り着く場合もあります。問題解決になるならば、どれも正解として複数の結論があっても良しとします。最終的にその中からベストを選べば良いのです。既成の枠を取り外して思考するため、今まで思いつかなかったような結論を導くことができます。ただし、実行した結果、大きな成果が出る場合と出ない場合があります。

ラテラルシンキングが必要な理由

今までの常識にとらわれない新しい発想がさらに必要な理由は、新しい商品や市場を生み出していく力こそ閉塞感を突破していく原動力になるからです。昔と違って、全体的に市場がコモディティ化・成熟しており、さらに少子高齢化にも直面していて人手不足になっている業種も増えています。営業においては、これまでなかったような発想力・イノベーションの提案が必要とされます。既成概念にとらわれずに思考を展開するためには、ラテラルシンキングが必要不可欠です。

ラテラルシンキングとロジカルシンキングの違い

ラテラルシンキングは、前提そのものを覆す発想を広げます。対して、ロジカルシンキングは、その発想の妥当性を検証します。

ロジカルシンキングと違って、ラテラルシンキングは「唯一の正解」というものがありません。視点を広げる際にさまざまな選択肢が生まれますが、問題の解決につながるものはすべて正解です。問題を解決するときに、ロジカルシンキングで問われるのは「過程」であり、ラテラルシンキングで問われるのは「結果」です。ラテラルシンキングとロジカルシンキングは相互補完の関係にあり、組み合わせることで思考の幅も広がると言われています。

ラテラルシンキングとクリティカルシンキングの違い

クリティカルシンキングは、思考する前提や過程、論理に渡って「本当にそうだろうか?」と問い続けながら思考します。もちろん、結論を出す最終段階でも使えます。

例えば、ラテラルシンキングで幅広く思考し、次にその中からロジカルシンキングで正しい1つの結論に導く形で活用することにより、不足している部分を相互補完することができます。最後の確認にはクリティカルシンキングを加えて、改めて結果を疑って考える事で、精度の高い結論に導くことができます。

ラテラルシンキングの手法

ラテラルシンキングをする際には、「前提への着目」が非常に重要な役割を果たします。「前提とは何か?」がきちんと理解できていなければ、ラテラルシンキングを駆使することはできません。

ロジカルシンキングの場合は「推論の正しさ」や「結論の正しさ」に目を向けますが、ラテラルシンキングの場合、「前提の置き方を適切に疑う」のがコツです。

ビジネスの世界でよく置かれる「前提」は、大きくわけて5つあります。

①問題設定

②目的設定

③枠組み設定

④先入観

⑤視点

  • あらゆる前提から自由になる・前提を疑う

前提は、常識と言い換えてもいいかもしれません。「世間では前提(常識)とされている、そのやり方は正しいのか。今は正しいが、将来もそうなのか」と疑問に思うことです。

  • 抽象化し、本質は何かを突き止める・見立て、抽象化

具体的な事や物を見て、「これは何をするためのものなのか?そもそもどうなっていれば良いのか?」と抽象化し、そのものの本質は何かを突き詰めます。

  • セレンディピティを引き起こす・利用する

偶然を、単なる偶然だと無視せず、「何か使えないか、チャンスに転化できないか」と自分の抱える課題と関連させられないかを問いかけます。

セレンディピティは、固定観念や既存の価値観に囚われず物事をフラットに判断する「ラテラルシンキング」を強化するために必要な要素です。さらに、VUCAと呼ばれる、目まぐるしい変化の現代においては、ゼロベース思考がセレンディピティにとって重要です。ゼロベース思考でよく取り除かれる前提は、お金、時間、スキル、人脈、住む場所などです。これらを一旦無視し、思考することにより、今までは想像もつかなかったアイデアの結びつきが起こり、セレンディピティを引き起こさせる確率が高まります。

ラテラルシンキングの事例

3Mのポストイット

セレンディピティで最も代表的な成功事例は、3Mのポストイットです。3Mの研究員であったスペンサー・シルバー氏は、強力な接着剤の開発をしていましたが、うまくいかず粘着性の弱い製品になってしまいました。そんな中、「よく接着するが簡単にはがれる」ものがあることに気づきます。同じ研究員のアート・フライが「讃美歌集のしおりとして使えるのでは?」とひらめき、ポストイットとして商品化に至りました。

貼った箇所を傷めることなく、何度でも貼ったり剥がしたりできるので本当に便利ですよね。失敗から生まれたセレンディピティを活かした事例です。

枯れた技術の水平思考

「枯れた技術の水平思考」とは、任天堂の開発第一部部長を務めた故・横井軍平氏が用いたものです。

技術者は自分の持つ技術を最大限活用しようと最先端技術を使ってしまい、その結果として消費者に売れない商品、コストが反映された高い商品ができてしまうことが多々起こります。そこで、任天堂は”消費者が買い求めやすい金額”とするため、既に存在する古い技術(枯れた技術)を使いました。

枯れた技術に追加して、他では真似できないような、斬新なアイデア(水平思考)を用い、付加価値に対する消費を促しました。あえて世の中に出すタイミングをずらし、常識にとらわれないアイデアで、世の中に任天堂ゲームの面白さを広めました。

マーケティングで実践するためにできるトレーニング方法

ラテラルシンキングを身に付けることにより業務改善だけでなく、革新的な発想を実現できる思考法を身につけることが大切です。

  • これまでの経験値に依存しない、新しい思考法を身に付けましょう。

今までの成功法からの脱却を避けていては、更なる成長や成功は見込めません。新しい価値観を生み出す思考法を身につけていきましょう。

最近では、「会社は、通勤しなければならないものなのか?」と思われた会社員の方も多くいることでしょう。世の中には、様々な考え方・立場があります。

  • ラテラルシンキングができる組織を作りましょう。

1人よりも、複数人で革新的なアイデアを出し合うことが組織の成長に繋がります。明確なビジョンを共有し、全員で取り組む体制を整えましょう。

  • ラテラルシンキングでやってはいけないことを学びましょう。

他の人が出した革新的なアイデアを批判するようなことはあってはいけません。ラテラルシンキングの妨げになるようなリスクを理解しましょう。

ラテラルシンキングとコンテンツマーケティング

ラテラルシンキングの特性を生かした活用シーンとしては、以下があります。

ー新たな方向性を見出してイノベーションを起こしたい

ー飽和状態の成熟市場におけるマーケティングや新商品開発を行いたい

ー既存サービス・商品、技術を他に役立てて新たなイノベーションを起こしたい

ー新規開拓市場におけるマーケティングや商品開発をしたい

ーリスクを伴う可能性があるが、売上アップを期待したい

企業においては、「売上をアップ!」という目標を掲げており、売上を増やすことが難しいケースが多々あります。その場合、目的を「売上を増やす」から「利益を増やす」に変えることができれば、「コストを減らすことで利益を増やす」という別の選択肢が見えてくるでしょう。

「目的が妥当かどうか」という「現在の視座を疑う視点」を持つことで、今まで見えていなかった解決策が見えてくることがあります。

自由に発想し、コンテンツ制作に活かそう

柔軟な思考力として「疑う力」「抽象化する力」「偶然を見逃さない力」を養いましょう。

コンテンツマーケティングを成功させるためには、何が必要なのか?それは本当に必要なのか?予算組みを立てたものの、費用対効果に本当に相応しい予算組みなのか?など、問いかけ続けて、貴社にとって最適なコンテンツ制作をしていきましょう。

お困りのことがありましたら、サイトエンジンへお気軽にお問い合わせください!

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