コンテンツ制作は1人で行うわけではなく、チームで進めていくことがほとんどです。
ディレクターやライター、カメラマン、校閲者など、たくさんの人がコンテンツの制作には関わります。そこで、ここではコンテンツ制作に携わるライターや、ディレクターにどのようなスキルが求められるのかをまとめてみました。
また、コンテンツ制作のプロセスについてもご紹介するので、気になる方はぜひ目を通してください。

コンテンツ制作におけるディレクターの役割と必要なスキル

コンテンツ制作をまとめるリーダーのような存在です。コンテンツ全体のことを考える立場にあり、ライターやカメラマン、コーダーなどの指揮をとる役割もあります。目的に沿ったコンテンツにするため、品質管理はもちろん、進行の管理まで行うのが仕事と言えるでしょう。

この職業に求められるスキルとして企画力が挙げられます。コンテンツの目的を理解した上で、どのようなコンテンツが読み手に取って有益であり、必要とされているかを考える必要があります。SEOの知識だけに偏ると、人は呼べるが読み手に取って無駄の多い内容になってしまうこともあります。サイト全体を総合的に見ながら、企業やブランドのイメージを守りつつ、有益なコンテンツを作る陣頭指揮を執ることになります。
また、ライターや校閲者、カメラマンなどを指揮する役割でもあるため、コミュニケーションスキルは欠かせません。「どのような」だけではなく、「いつ」「どのように」コンテンツを作るかという課題に取り組むためには、各作業スタッフに意向をきちんとくみ取ってもらう必要があります。時にはルールを明確化し、言語化したものをレギュレーションとして制作ルールを各担当者に伝達します。コミュニケーションスキルは、ディレクターに必須のスキルです。

ライターに求められるスキル

まず求められるのは、ライティングスキルです。正しい日本語が使えるのはもちろん、語彙が多く表現力も豊かなら、ライターとして重宝されるでしょう。また、ディレクターから伝えられたコンテンツの目的を反映した記事を執筆する必要があるため、理解力も必要となります。
リサーチ力もライターに欠かせないスキルと言えるでしょう。制作するコンテンツに関する情報を集めなくてはなりませんし、それをもとに記事を執筆していきます。インターネット上の膨大な情報から、本当に必要で、正しい情報のみを抜き取らなくてはなりません。きちんと取捨選択ができる能力もライターには求められます。
スキルとは言えないかもしれませんが、責任感も重要です。コンテンツ制作は時間が限られていますし、決められた日時までに仕上げなくてはなりません。ライティングが遅れてしまうと、そのあとに控える作業にも影響が出ます。決められた納期を必ず守る、強い責任感が求められます。

コンテンツ制作の作業工程

コンテンツ制作は、記事を執筆するだけではありません。企画やSEOを考慮したキーワードの選定、構成の考案、ライティング、といったプロセスがあります。ここでは、それぞれの作業プロセスについて見てみましょう。

企画・キーワード選定や見出し・構成の考案

誰に向けた、どのようなコンテンツにするか、という企画を考えます。ディレクターが1人で考えることもありますが、SEO担当者やライターと相談しながら考えていくケースも少なくありません。

また、SEOを考慮したコンテンツ制作では、ターゲットとなるキーワードを軸に、どのような記事を作るか考え、ユーザーニーズに合わせた肉付けをしていきます。ディレクター、ライター、SEO担当者の認識のずれを防ぐために、見出しの数や内容、記事全体の構成まで考える必要があります。

ライティング

たたき台となる構成や見出しをもとに、ライティングをしていきます。これは、ライターの行う作業です。設定されているキーワードや、共起語なども含めつつライティングを行います。ディレクターがあらかじめ資料を用意することもありますが、ない場合にはライターがリサーチしなくてはなりません。案件によっては、細かいレギュレーションが定められていることもあります。記事作成において、レギュレーションは絶対なので、ライターはそれを守りながら執筆します。レギュレーションに沿った記事でないと、差し戻しの対象にもなってしまいます。

スムーズな記事作成のためにライターの業務とディレクターの業務を明確に分ける

ライターとディレクターでは、やるべきことが違います。そのため、ライターとディレクターの業務は明確に分けたほうが、コンテンツ制作はスムーズに進むでしょう。ライターに、不慣れな企画や構成の考案をさせても非効率的でしょうし、同じくディレクターにライティングをさせても思ったように進まないはずです。必要なのはそれぞれの役割に適した業務の割り振りです。
何もかもライターに任せてしまうと、キーワードやテーマに即した内容を書いてはいるがターゲットがややずれている、テーマはあっているが切り口が自社のイメージに合わない、といった内容になってしまうことがあります。
自社でハンドリングをするディレクションの立場の人間が、ライティングまで担い、必要以上の時間を消費してしまうこともあります。
もちろん、ライターによっては企画から構成、校正まですべてこなせるような人もいます。ディレクターでも、プロのライターと比べても遜色のない記事を執筆できる人はいるでしょう。ただ、そのような人はそれほど多くありません。できないこと、慣れていないこと、必要スキル以上のことを求めてもうまくいかないものです。

コンテンツ制作はさまざまなプロセスを経て、最終的な形になります。また、それは1人の力ではなく、ディレクターやライター、校閲者、コーダーなど、チームのスタッフすべての力です。自社でコンテンツ制作を行うときも、ライターとディレクターの作業はきちんと分けたほうが、結果的によいコンテンツを制作することが可能になるでしょう。

ディレクターのスキルが足らず、「なんとなく」というあいまいな部分を残した制作進行は「なんとなくちがう」コンテンツが出来上がる原因となります。ライターのスキルがたらなければ結果として集客しても読んでもらえないコンテンツが出来上がります。コンテンツ制作の進行がうまくいかない場合は、制作会社や外部ディレクター、ライターへの外注をして、必要なスキルを備えた人材の確保をするのも一つの方法です。