文字数の多い文章ほど、文体の乱れが起きたり、文章の流れが悪くなってしまいがちです。
文章を書き終わった後には、単純な誤字脱字以外にも、見直すべき点があります。そこで文章の見直しや校正の際に、チェックしていただきたいポイントを10項目ピックアップしました。
ぜひ参考にしながら文章の見直しをしてみてください。

誤字、脱字はないか

当たり前の話ですが、まずは誤字脱字のチェックをしましょう。
おすすめのチェック方法は、プログラムを利用したチェックの後、再度目視によるチェックをすることです。
Wordの校閲機能などを使い簡易的な校正をかけることで、誤字脱字のチェックにかかる負担を軽減することができます。
以下のようなサイトで校正をすることもできます。

日本語校正サポート

注意しないといけないのは、機械的な校正は必ずしもすべての誤字や脱字、入力ミスをピックアップできるわけではないということです。
例えば、「結果発票は2日後です。」のように、発表の表記が間違っていたとしても、単語自体が実際に存在する単語の場合、間違いであるという認識はされません。
あくまで校正の補助として使うようにしましょう。

表記ぶれはないか(できました。出来ました。など)

長文では同じ文言が繰り返し使われることがよくあります。
表記がぶれていないかどうかを確認し、できるだけ統一するようにしましょう。
クライアントから表記の方法に関して指示をされているときは特に注意が必要です。
ひらく文字(漢字ではなくひらがな表記にする)として指定されているものは、ひらがなの表記で統一することが必要です。

表記ブレの例

回りくどい表現が使われていないか。意味が重複している文章はないか。

文字数の指定がされている案件では特に、回りくどい文章は文字稼ぎと判断され差し戻しの対象とされることがあります。
また、文章が読みにくくなる原因でもあります。意図せず意味が重複し、理解しがたい文章になってしまうこともあります。
言い切っても問題のない文章かどうかを考え、回りくどい表現を避けるようにしましょう。

NG例:引っ越しに最適な街が、南に位置しているのがニューヨークという街です。
2日かけて決意するという人もいます。
解説:「という」を使い過ぎるケースがよく見られます。例文も、「ニューヨークです。」で何ら問題ありません。2番目の例文も「という」が無くても意味が通じます。

NG例:流出してしまったりした場合
解説:「流出した場合」で意味が通じます。

NG例:静かな場所だといえます。
解説:「静かな場所です。」と言い切っても問題がないか確認してください。

NG例:…というのが代表的な駅です。この2つの駅、町田駅と相模大野駅の…
解説:言い直しは不要です。「この2つの駅」と「町田駅と相模大野駅の…」はどちらか一つで意味が通じます。

NG例:ご紹介していきます。
解説:しゃべり言葉でよく「○○していきます」という表現が見受けられますが、文章では「ご紹介します。」で十分です。

NG例:勉強と趣味を両立させることもできるのです。
解説:「できます。」でも意味が通ります。表現方法として他の文章と合わせて考えた時、どちらが適切か判断が必要です。

NG例:やる気が出ない、という方にはピッタリの環境になっています。
解説:「環境です。」で意味が通じます。

NG例:物価が安く、リーズナブルで
古い歴史のある
解説:同じ意味合いの単語が並んでいます。

NG例:初めてアルバイトをする時は、うまく働けるだろうか、きちんと仕事を覚えられるだろうか、と何かと心配が多いものです。他の業種でアルバイトをしたことがあったとしても、飲食店でのアルバイトは勝手が違うことも少なくありません。どんなお店でも新しい場所でのアルバイトでは覚えなければならないこともたくさんあり、不安を感じることもあります。
解説:文章の内容が重複しています。

タイトルから逸脱した内容がないか

タイトル(見出し)と文章は本来連動すべきものですが、リライトを繰り返すうちに、内容が乖離してしまっている場合があります。
見直して適切な見出しになっているか確認しましょう。

NG例:01. 気候、風土、時差について
オーストラリアは、世界各地から人が集まる多民族国家です。各地で様々なイベントが開催される機会も多いために、多様な文化に触れることができます。言葉の違う民族同士が円滑にコミュニケーションを図ることができるように、英語が公用語となっています。
オーストラリアは日本と反対の南半球に位置していますので、季節は日本と正反対になります。国土が広いために、熱帯性、温帯性、そして砂漠性の気候など、様々な気候があります。気温の日較差や年較差が大きい地域では、こまめな衣服調整が必要となります。

解説:タイトルが不自然です。風土は気候などを示します。また、時差とタイトルにつけられていますが、時差に関しての記載がありません。
例文ではそれ以外にも、「様々」(いろいろな種類があること)という表現が後半の「多い」と意味の重複を起こし、回りくどい言い回しになっています。
修正例:各地で様々なイベントが開催されるために、多様な文化に触れることができます。

記載した情報は正確で信頼できるか(所在地の情報や、統計情報など)

思い込みや推測で文章を書いてしまっていないか、調べた情報が古くなっていないかなど、情報の正確性を確認しましょう。

NG例:産休が取れない職場が多くあります。A社ではしっかりとした産休の制度があります。
解説:産休は法で定められている権利で、「取れない職場」というのはありません。人間関係や、人数の関係で「取りにくい職場」はあります。

NG例:A市は人口267,895人の街です。
解説:人口などは常に変動します。約268,000人や、○○年○○月現在、などの表記を入れましょう。

文章の主体がぶれていないか(どういった立場の人が書いている文章か)

取材したレポーターの立場や、サービスの提供者など、ライティングの際はどのような立場の人が書いているか主体をはっきりさせて書くことが大切です。
文章の中で、いつの間にか書き手の立場が変わってしまっているミスをよく見かけます。
インタビューや取材記事にありがちなミスです。注意しましょう。

NG例:エビを使ったスープが絶品の中華料理屋さんです。しかも、チャーハンをご注文いただけると、特別価格となります。東京観光の際にはぜひ足を運びたいお店です。
解説:全体の文章は、第三者が中華料理屋さんの紹介をしている文章ですが、「チャーハンをご注文いただけると」という文章のみ、店舗側の視点になっています。正しくは「チャーハンを注文すると」です。

係り受け(前文と後文、修飾語と被修飾語、主語と述語)は適切でわかりやすいか

文章を読むと前後の係り受けが不自然で、意味がよく頭に入ってこない文章になってしまっていることがあります。長い文章に起こりがちなミスですが、接続詞の使い方のミスなどによっても起こります。

係り受けを確認するには、修飾語や接続詞ごとに内容を切り分けても内容が通じるか考えることも有効です。

NG例:日本では、寿司と言えばマグロといっても良いくらい大きなシェアを誇っています。

解説:「大きなシェアを誇っています。」の大きなシェアを誇っているものが何か記載がありません。
ここで文章を短くしても通じるようにすることを考えてみましょう。
「マグロが大きなシェアを誇っています。」です。つまりこの文章の中では「マグロが」という主語が抜けています。

NG例:廃棄してしまう方はあまりいないと思いますが、修理に出したり、部品を買い足すあなたの対処法、本当に適正な価格でしょうか。

解説: 「廃棄してしまう方はあまりいないと思いますが、」を受ける部分が不自然です。
「廃棄してしまう方はあまりいないと思いますが、そのまま使うという方もあまりいないのではないでしょうか。何らかの方法で継続して使いたい方が多いはずです。では~」
などとしてみましょう。
また、「たり、」でつながれた文が適切ではなりません。後半の「本当に適正な価格でしょうか。」の表現も不適切です。「たり、」の前後で文章を分けて考えてみましょう。

「×修理に出すのは本当に適正な価格でしょうか」
「×部品を買い足すあなたの対処法は本当に適正な価格でしょうか」

どちらも意味が分かりません。係り受けが成り立っていないことがわかります。

「修理に出したり、部品を買い足す、という方は本当に適切なコストで修理や補修ができているか確認してみましょう。」
→修理に出すという方は、本当に適切なコストで修理や補修ができているか確認してみましょう。
→部品を買い足すという方は、本当に適切なコストで修理や補修ができているか確認してみましょう。
上記2つの文章を「たり、」でつないでいます。また、「たり、」は通常2度使うものですが、最近では一つで使われる文章も増えています。

係り受けが成り立たない文章は、通常の文章では読みにくく意味が取りづらいです。特に長い文章では気を付けましょう。

NG例:選択肢が広い
解説:選択肢が多い、の誤り。もしくは「選択の幅が広い」が適切。

NG例:大きな語学学校がたくさんあります。しかしクラスは少人数制のところが多いため、質の高い授業が受けられる環境にあります。
解説:「語学学校が多い」と「少人数制のところが多い」という内容を、しかし、でつなぐのは不適切です。「また」や「しかも」などでつなぐのが適切です。

NG例:定期的に回収する日が決まっていることや、回収ボックスまで足を運ぶのに苦労する方には便利です。
解説:前後の文章がつながっていません。前半は事象、後半は人物を示しています。

NG例:下取りの価格は、一律でいくらと決まっている場合もあれば、購入するカメラの種類や、持ち込むカメラの種類や状態によっても異なります。
解説:「場合もあれば、」となっているので後半は前半を受け「場合もあります」となるのが自然です。

NG例:行政・司法の中枢部である一方、中国地方でも有数の繁華街として知られる賑やかな街でもあります。
解説:「一方」という表記は相反する対比を使う際に有効です。ここでは「中枢部であるとともに、」としたほうが読みやすくなります。

係り受けについて詳しく説明している記事です。
係り受けとは?ねじれをなくして、わかりやすい文章を書こう[間違いの例文もあり] – かくたまブログ

文章の区切り方は適切か。文章が長くなりすぎていないか

「とか、」や「~や、」などで文章を長くつなぎすぎてしまい、本来言いたいことが何かわからなくなってしまうことがあります。
また、文章を不自然な形で区切ってしまい、読みにくくなってしまうことがあります。リズム感のある文章を作ることは、飽きさせない文章を作る有効な手段ですが、適切な区切りがされているか注意が必要です。特に簡潔な文章やわかりやすさが求められる、ノウハウを示すような文章では、できるだけ一文一義(一つの文章で一つの意味)のわかりやすい文章を心掛けましょう。

NG例:まずは1か月から、おしゃれを楽しみながら働けます。
解説:前後の文章が意味合いとしてつながっていません。一文一義を心掛け、「まずは一ヶ月から働いてみてはいかがでしょうか。」のように区切り、文章を2つにしましょう。

NG例:自分のセンスを活かして新商品開発に携わることができ、スキルアップもできます。
解説:不自然な区切りです。センスを活かして新商品開発に携わることとスキルアップの関連が不明です。
OK例:自分のセンスを活かしてお店作りに携わることができます。新商品開発ではリサーチやデザインに関して学べるため、スキルアップもできます。

NG例:アルバイトを始めたいけれど、気に入っているヘアカラーを変えたくない、ピアスを外したくない、そういうこだわりも大切だと思います。
解説:第三者の意思を書いた文と、文の書き手の意見がまざり、読みにくくなっています。

NG例:少しずつ働きたい方にぴったり、週3日からの勤務も可能!
解説:2文が「、」で無理につながれています。「。」で区切りましょう。

NG例:デビュー前の研修で基礎から学べます、未経験者大歓迎です!
解説:2文が「、」で無理につながれています。「。」で区切りましょう。

NG例:サークル活動や友達付き合い、趣味に教材費など、何かとお金のかかる学生生活のためアルバイトを始めたいけれど、学生の本分を全うするためには勉強する時間もしっかりと確保したいものです。
解説:長く読みにくい文章になっています。
OK例:サークル活動や友達付き合い、趣味に教材費など、何かとお金のかかる学生生活。しかしアルバイトをするなら、学生の本分を全うするためにも勉強をする時間もしっかりと確保したいものです。

他者に不快感を与える文章になっていないか

主観的な内容を記載し、読み手に不快感を与えてしまうことがあります。誹謗、中傷だけではなく、表現の仕方によって不快感を与えてしまうこともあります。
読み手のことをよく考え、客観的に文章を確認しましょう。

注意すべき例:駅チカで通いやす居場所です。
注意すべき例:インスタ映えするケーキがショーケースにずらりと取り揃えられています。
解説:若者言葉や略語が、読み手に対して適切かどうか考えましょう。読み手によっては読みにくさや、不快感を覚えることがあります。

読み手が共感できる内容か

何よりも重要なポイントです。もちろん情報のみが必要な文章もあります。しかし、読み手に何か行動を起こさせる文章を書く際は、読み手の立場をよく理解してライティングをする必要があります。
辞書のような解説だけのページを求められているのか、ユーザーの欲求ー知りたい、解決したいなどーを満たすための文章かどうかをよく考えてみましょう。

まとめ

改めてチェック項目として今回のポイントを並べてみましょう。

  1. 誤字、脱字はないか
  2.  表記ぶれはないか(できました。出来ました。など)
  3.  回りくどい表現が使われていないか
  4.  タイトルから逸脱した内容がないか
  5.  記載した情報は正確か。信頼できるか。(所在地の情報や、統計情報など)
  6.  文章の主体がぶれていないか。(どういった立場の人が書いている文章か)
  7.  係り受け(修飾語と被修飾語、主語と述語)は適切でわかりやすいか
  8.  文章の区切り方は適切か。文章が長くなりすぎていないか
  9. 他者に不快感を与える文章になっていないか
  10. 読み手が共感できる内容か

以上は文章が長くなるほど頻出してきてしまうミスでもあります。長い文章でも短い文章でも求められるクオリティは同じです。信頼される文章を作るためにも、見直しは欠かさず行いましょう。

クライアントから受注した原稿の納期が迫っているのに、全然書けていなくて焦ることってありますよね?

まだ納期まで余裕があるからあとで手をつければいいやと考えて、
書き始めてすらいない状態で、気がついたら納期間近という経験をしていませんか?

こうしたトラブルを避けるためのスムーズに原稿を書くコツを紹介します。

作業を分割する

取り掛かれないときや手が進まないときには、まずは作業を分割してみましょう。

調べることのリスト化、調査、取材、集めたネタの整理、構成案作成、執筆、チェック・校正など、
やるべきことを書き出してください。

量が多いものは分割しましょう。
たとえば10,000文字の原稿を書かなくてはいけないとしたら、
1,000文字ずつ、2,000文字ずつなどに分割します。

「今日は1時間使って1,000文字書く」のように作業量の目安を
スケジュールに落とし込めれば、少しずつ進めることができます。

とにかく早くはじめる

どこからでもよいので、できそうなものからすぐに取りかかってください。

10分だけでもいいので、手をつけることが重要です。

一度手をつけてしまえば、あとは流れていって意外とすぐに終わることが多いです。
取り掛かれずに、いつまでも書けないと不安になっている状態が最もよくないです。

ネタを書き出してから、目次や構成に落とす

どんな文章を書くのかをざっと書いてみましょう。

箇条書きで思いついたことをどんどんリストアップしていきます。
ネタを紙に書き出すのもよい方法です。

とにかく頭の中にある情報や、調査してネタになりそうな内容を
すべて書きだします。

次に、書き出したものを整理して、どういう流れの原稿にするかを決めます。
そのときに、記事タイトルや見出しの内容などの構成もしてしまいます。

最初から品質の高い原稿を書こうとしない

原稿の流れをまず書き出したら、ラフな原稿でもいいので、まずは書いてしまいましょう。

納期直前に仕上げるのではなく、まずは半分くらいの完成度でもよいので3日前くらいには終わらせて、
残りの時間を品質を上げることに使いましょう。

納期の直前に書き終えようとすると、直前に品質のイマイチな原稿ができてしまったときに
書き直す時間をとれません。

最初から完成度の高いものを書こうとすると、自分にプレッシャーがかかり、
書き始めるテンションが下がってしまうという理由もあります。

あまりよくない原稿でも、とにかく早い段階で書いてしまえば、
あとから十分に修正する時間をとれます。

事前調査が必要のない数千文字程度の原稿であれば、受注した日のうちに書いてしまうこともできます。
それをクライアントに見せてフィードバックもらうなり、日をおいて自分で見直すなりして書き直すようにすれば、
締め切り直前になって焦るストレスと無縁になりますし、原稿の品質も上がります。

どうしても必要なインプットに限定して試す

すでに書くのに十分な情報があるにもかかわらず、書き進められなくなったときに、書籍などの参考資料にあたるのはできるだけ避けたほうがよいです。
なぜなら、目的なく情報を増やそうとしても、調べ物をしている時間ばかりが長くなってしまって余計に書き終えるのが遅くなってしまうためです。

どうしても情報が足りなくて書けないというときだけ、どんな情報が必要かのイメージをしっかりと持ったうえで、本を読んだり取材に行ったりしましょう。
何か追加で役にたつ情報がないかという発想では時間を際限なく使ってしまいます。
完成原稿のイメージをしっかりと固めて、そのとおりに執筆するために不足している情報を補うためにインプットをするようにしましょう。

まとめ

どうしても書き進められなくて手が止まってしまったときには、やり方を変化させてみましょう。

今までのやり方で進みが悪かったとしても、新しいやり方にすれば気分転換にもなってスムーズに書き進められるかもしれません。

あと、とにかく早くスピード感を持って取り組むことが大切です。
納期が近づけば近づくほど、やる気が減っていくと考えたほうがよいです。

文章力を上げるためにはどうしたらよいのかお悩みのライターさんもいらっしゃるでしょう。

良い文章を書けるようになるための方法は、人によってさまざまです。
ただ、スキルのベースとなる部分はある程度共通しているのではないでしょうか。

この記事では、「文章力とは何か」についてさまざまなライターさんの意見を紹介しつつ、
文章力を上げるための方法をいくつかご紹介します。

文章力とはなにか

「かくたま」に登録いただいているライターの皆さん約50名の方に書いていただきました。
その中からいくつか紹介します。

「文章で人に物事を伝えるために、まず語彙力が必要だと思います。たとえば「青空」を文章で表現しようとしたときに、「染めたような青みを帯びた空」とか「トルコ石のような真っ青な空」など、語彙力があれば、どのような青空なのか、時・時間・季節で様々に変化する青空を表現することができます。同音異義語や同訓異字などを知っていて使いわけることは文章を書く上で社会人として必要なことです。会社のプレゼンテーションで使う文書が同音異義語を間違って使ってしまうと、能力を過小評価された上に説得力に欠け、プレゼンテーションは失敗に終わってしまうかもしれません。文章力をしっかり身に着けるためには語彙力をあげることが不可欠であり近道と思います。」

「どういったものが文章力のある文章と言えるのでしょうか。
例えば、インターネットというものを説明する際、専門分野の人にだけ理解できる文章と、幅広い世代が理解できる文章を比較したとき、どちらがより文章力が優れていると思われるでしょうか?

A:インターネットとは、インターネット・プロトコルを利用して複数の機器を接続するグローバルシステムのことである。
B:インターネットとは、電話回線などの通信回線を使って、パソコンや携帯電話等の機器を通して、世界中の人とやり取りができる仕組みのことである。
上の二つの文章を比べた時、どちらがよりわかりやすい文章かと言われたら、知識の有無関係なくより幅広い世代が理解できるBの文章の方を選ばれるでしょう。

では、幅広い世代が理解できるような文章を書こうとしたときに必要な能力とはどういったものでしょう。
まず第一に語彙力が欠かせません。これは、一つの物事を複数の視点からとらえる力として必要となります。
例えば、上の例でいうと、インターネットプロトコルをもう少し優しく言い換えようとしたのが「電話回線などの通信機器」ということになります。
こういったように、一つの物事を他の言葉で言い換える力が語彙力となります。
また、表現力も重要になります。
語彙だけでは、相手に伝わりにくいことも、表現を工夫することで伝わることがあります。同じ悲しいという気持ちを伝えるにも、単に悲しいというだけではなく、どんなふうに、何が悲しいのかを伝えることで、より相手に伝わりやすくなるからです。
こういった、要素を盛り込んで書かれた文章を文章力のある文書と呼ぶのではないでしょうか。」

「文章力において大切なことは、語彙力と説得力です。
まず、語彙力についてです。言葉を知らなければ、文すら書けません。いかに単語や言葉を知っているかによって、その人が書ける文章の良さも決まってきます。同じ意味の言葉を使うにしても、言葉によって相手側が受け取る印象も変わってきます。
続いて説得力です。説得力がある文章でないと読み手側が納得させれることはできません。どうしてそのような考えや結論に至ったのか、根拠や実体験を書くことで初めて文章に説得力が生まれます。文は相手と顔を合わせ説明できるコミュニケーションではありません。だからこそ相手を説得することは難しいです。しかし相手にもしっかりと伝わるような分かりやすい文章を書けば、相手をきっと説得できます。
このように、語彙力と説得力を大切にするだけでも文章力はアップするはずです。」

このように、ライターさんによってさまざまな意見があります。

私は、最後まで読んでもらえて伝えたいことが相手にきちんと伝わるのがよい文章だと考えています。

継続して書き続ける

どんなに文章の書き方を学んでも、実際に書かないことには上達しません。

スポーツと同じです。
野球でイチローのバッティングフォームを研究して、やり方を把握したとしても、バットを振ったことがなければ当然下手なままです。

とにかく毎日少しずつでもよいので文章を書く習慣をつけましょう。
週末にまとめて3時間やるよりも、毎日10分でも15分でも書くようにしたほうがよいです。
週1回だけだと、回数が少なく習慣になりづらいためです。

インプットの量を増やす

読書
自分の頭の中に入っている以上の内容を書くことは出来ません。

そのため、本や雑誌など、とにかく読む量を増やすことをおすすめします。

語彙力や表現力は読んだ文章の量に比例します。

構成力は良い文章を読むことで身につきます。
しっかりとした構成になっている文を読むことで、それを頭の中に入れ、あとで真似して書いてみると勉強になります。

フィードバックをもらう

フィードバック
ほかの人に読んでもらって、
文章の品質がどうだったか、改善すべき点などはなかったかを
フィードバックしてもらいましょう。

自分では気がつくことのできなかった
問題点を教えてもらうことで、
次から同じようなミスをしなくて済みます。

読み手のイメージを詳細に持つために調査する

読者がどんな人たちなのかを意識して書かれている文章のほうが
伝わりやすくなります。

調査のために読者が読んでいそうな雑誌やウェブサイトなどをチェックしてみましょう。
伝え方や情報の切り口などが参考になります。
さらに手間をかけられる場合は、読者に会わせてもらって、
話を聞くのもよいです。

読者がどんな傾向のある人たちで、どういった情報ニーズを持っているのかを知ることで、
それにあわせた原稿を書くことができます。

経費がかかってしまうことが多いですが、
読者と同じような体験をするのもおすすめの調査方法です。

訪問してみる、買ってみるなど、体験することで一次情報を
仕入れることができ、それがオリジナリティのあるコンテンツに
つながります。

まとめ

いきなり上手に文章が書ける人はいません。

とにかくインプットとアウトプットの量を継続的に増やし続けて、
自分の引き出しを増やしていきましょう。

練習を続けて試行錯誤していけば、少しずつ文章力が上がっていきます。

かくたまブログは、サイトエンジン株式会社が運営するWebライター応援メディアです。
オウンドメディア や自社サイトの運用に悩むディレクション担当者やライターの悩みを減らすための情報をお届けしています。