コンテンツマーケティングとは、見込み客が求めている適切な情報を発信することで読者との関係を深め、最終的に顧客となってもらう戦略的なマーケティングのことです。見込み客にコンテンツを見つけて読んでもらうためには、検索エンジンで上位表示されやすくする必要があるでしょう。そのために必要となるのが、SEO対策です。

「SEO対策ってなんだか難しそう」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、守るべきポイントを把握すれば、さほど難しいものではないでしょう。本記事では、コンテンツマーケティング担当者がおさえておきたい基本的なSEOのポイントをご紹介します。ぜひ、今後の参考にしてください。

SEOを意識したページタイトルの設定

SEO対策において真っ先に意識していただきたいポイントとして“ページタイトル”があげられます。ページタイトルとは、HTMLソースの中でタイトルタグに囲われた部分です。コンテンツの内容を示す重要な部分であり、検索結果上にアンカーテキストリンクで表示されています。

タイトルタグで気を付けたいポイントは以下の2点です。

タイトルタグそのものに文字数制限はありませんが、検索結果では全角30文字までしか表示されません。30文字以上は省略されてしまうため、30文字以内におさえた方が効率的です。また、検索結果はざっと斜め読みして、目についたものだけを見るという人もいるでしょう。キーワードを前半に入れることで、人の目につきやすくなり、コンテンツに興味を持ってもらいやすくなります。

記事作成時のh1タグの正しい使い方

検索エンジンは、見出しタグによってコンテンツの階層を意識しています。コンテンツの階層を表すために使用される見出しタグを、hタグといい、h1~h6まで存在します。見出しタグの中でも、SEO的に重要視されているのが、大見出しを表すh1タグです。

検索エンジンは、h1タグに記述された情報をもとにして、どんなコンテンツが書かれたウェブサイトなのか探っています。そのため、h1タグを乱用すると、検索エンジンはページの内容を把握しづらくなるでしょう。Googleもh1タグを複数回利用すると、SEO効果が薄まると明言しているため、1ページに1回の利用が推奨されています。

良質なオリジナルコンテンツ作成すること

コンテンツマーケティングは、ウェブサイトに掲載するコンテンツの価値によって、検索順位に大きな差が出ます。SEO上の大切なポイントは、“良質なオリジナルコンテンツを作成して、適切な手段で検索ユーザーに情報を届ける”ことです。

他人のサイトに掲載されている記事を切り貼りしただけの内容ではオリジナルコンテンツとはいえません。

誰かが掲載している情報を二次利用すると、文章の重複からコピーコンテンツと判断され、サイトの評価が下がってしまうことも考えられます。ライティングの際は複数の情報をソースとして真偽を確かめつつ、より読み手に取って有益な情報になるよう、校正や文章の内容を変えたり、ターゲットに合わせた言い回しや解説を加えるようにしましょう。

専門的な書籍に書かれた情報は、他のウェブサイトで掲載されている情報よりも希少性が高く、情報価値が高いものもあります。webだけではなく、場合によっては書籍なども参照し、ターゲットとなるキーワードに関して必要な情報をそろえたコンテンツを作るように心がけましょう。

URLにSEO効果はあるのか

Googleは、コンテンツと関連する単語をURLに使用することを推奨していますが、それがそのまま検索順位に影響するような効果があると具体的には明言していません。 しかし、コンテンツと関連する単語を使用することで、Googleのクローラーに対して、記事の内容を伝えることができるため、多少なりとも間接的なSEO効果があると考えられます。

URLは、英語と日本語のどちらがおすすめ?

SEOを意識する場合、URLは、日本語と英語なら、どちらの方が有利なのでしょうか?たとえば、下記のドメインを比較してみましょう。

https://example.com/マンション売却/
https://example.com/apartment-sales/

このように比較すれば、日本語表記の方が検索結果で目立ちやすくなります。URLの視認性も高くなり、コンテンツの概要がすぐに把握できるでしょう。しかし、日本語URLには、1つ欠点があります。それは、ブラウザー表記の問題です。

ブラウザーによっては、非常に長い英数字が文章の末尾に表示されるため、ユーザーはどのようなコンテンツなのかまったく分からなくなります。ユーザーにエラーサイトと疑われるくらいなら、英単語による表記にした方がよいでしょう。

最初は、内部リンクによる対策を徹底する

SEO対策には、大きく分けて内部対策と外部対策があります。長年コンテンツマーケティングを展開すると、必然的に良質なコンテンツがたまり、アクセスの増加とともに外部から被リンクが獲得できるでしょう。一般的に、外部サイトに向けた被リンクによる対策を外部対策といいます。

しかし、ウェブサイトを立ち上げたばかりではアクセスがほとんどないため、外部対策による効果が期待できません。かわりに、最初は内部対策を意識してリンクを張り巡らせましょう。内部対策なら、自分で自社サイトの関連ページをリンクさせるだけなので、誰でも実践できます。

内部対策を意識することでユーザーの離脱率が下がり、滞在時間も伸びるためSEO上、高い効果が期待できます。

キーワードの盛り込みすぎに気をつける

記事コンテンツを制作する場合、キーワードの入れすぎに注意してください。特定のキーワードで上位表示させたいがため、コンテンツの中にキーワードをたくさん盛り込んでいませんか?Googleは、特定のキーワードを必要以上に利用する行為に対してペナルティを与えています。

最近の検索結果では、必ずしも検索している単語そのものをたくさん掲載しているサイトを上位表示しているわけではありません。ユーザーが検索キーワードから、関連する必要情報がどれくらい充実しているか、ということに重きが置かれています。つまり、ユーザーがどのような関連情報を求めているかということが重視されているのです。

例えばサッカーに関するページで、サッカーという言葉を羅列すればいいわけではありません。シュート、テクニック、スパイクやボールなどの道具に関するコンテンツ、プロの試合結果など、サッカーに興味があるユーザーが興味を持っている情報を集め、サイトを訪れたユーザーが有益な情報を得られるようにしておくことが重要です。

適切な文字量を心掛ける

「コンテンツの文字量が多ければ、検索結果で上位表示できる…。」と聞いたことはありませんか?確かに、1000文字の記事と4000文字の記事を比較したとき、文字量の多い記事は、検索結果で上位表示されやすいでしょう。

これはユーザーが検索するキーワードに対して必要な情報を集めて行った結果、記事が長くなる、という現象が起きるためです。情報が有益であればユーザーが滞在する時間も伸びるため、検索エンジンからのサイトの評価も高くなります。

しかしやみくもに4000文字や10,000文字書けばよいというわけではありません。無駄に長い情報は読み手に負担を強います。ユーザーの離脱が起こりやすくなります。無駄に情報を詰め込みすぎていないか、情報をページごとに分けたほうがよくはないか、などを考えて文章量を決めるようにしましょう。

具体的な文字量は、ライバルページの状況によっても異なります。上位表示させたいキーワードごとにライバルページを調査して、コンテンツのボリュームを決定するのも一つの方法です。

ポイントをおさえて、効果的なコンテンツを作ろう

コンテンツマーケティングを始めたばかりなら、今はコンテンツを制作することに注力しているかもしれません。今回ご紹介した内容は、ウェブ担当者なら最低限知っておいた方がよいことばかりです。徐々に、コンテンツに盛り込んでいきましょう。

あわせて参考にしてください。
オウンドメディアSEOマニュアル 集客を成功させる15の方法

コンテンツメイキングの際にセットで作ることになることが多いのが、メタディスクリプションです。SEOでどれほど重要なのか、どういった点に注意してライティングすればいいのか、よくある疑問とその回答をまとめてみました。
メタディスクリプションは、ウェブページにとって欠かすことのできない要素の1つです。しっかりとポイントを押さえて理解しましょう。

メタディスクリプションとは

メタディスクリプションは、あるページの内容を簡潔に表す文章のことです。「meta description」と書きます。

メタディスクリプション画像

メタディスクリプションはページ内には表示されず、スニペットと呼ばれる、GoogleやYahooなど検索エンジンの検索結果に表示されます。普段検索エンジンで何かを検索したとき、結果として表示されたページタイトルの下に文章が書かれているのを見たことがあると思いますが、それがそのページのメタディスクリプションです。
ここはいわば、検索されたページの紹介文のようなものです。検索をした人は、このスニペットの部分を見ながら、実際に自分が求めている情報が入っているかどうかを判断します。

メタディスクリプションはSEOにとって重要?

「ディスクリプションはSEO対策に必要」という話を聞いたことがあるかもしれません。SEOとは検索エンジン最適化のことで、通常は検索エンジンの検索結果ランキングで上位表示させる施策の意味で使われます。
ディスクリプションはSEOの重要な要素であるタイトルタグ(ページのタイトル)と一緒に語られることが多いので、SEOに効果があると思われがちですが、実際にはメタディスクリプションを記述しても直接的に検索結果ランキングには影響しないといわれています。

メタディスクリプションがウェブページにとって重要な理由は、ページのクリック率を高めるという点で有効だからです。検索結果にタイトルだけ表示されているより、そのページの内容が簡潔にでも説明されている方が、検索したユーザーは自分の探したい情報があるページなのかどうかをすぐに判断できるため、クリックされやすくなります。
検索に強いコンテンツを作ることは重要ですが、検索結果に表示されても、ユーザーに選ばれなければ意味がありません。しっかりと内容を踏まえた誘導のための文章を書きましょう。

メタディスクリプション記述のポイントは?

実際にメタディスクリプションを記述する際は以下のような点に注意してライティングをします。

ユーザーニーズを満たす文章にする

ユーザーの求めている情報があるということがわかるようにライティングしましょう。ポイントは以下の二つです。

  1. ユーザーの悩みが解決できると端的にわかるように書く。もしくは答えそのものを書く。
  2. コンテンツの中身がわかるように書く

NG例:パンのことならおまかせ!あなたの困ったを解決します。お役立ち情報を集めました。

OK例:パンを作りたい人のために、上手な生地のこね方から焼き方のコツまでくわしくまとめました。

ユーザーニーズをつかむには、キーワードを考えてみるのも一つの手です。ユーザーは検索するときにキーワードを思い浮かべています。
それは検索そのものに使われるキーワードだけでなく、関連したさらに具体的なキーワードの場合もあります。
例えば「ウェブサイト 制作」というキーワードで検索しているユーザーでも、頭の中では「制作会社」を探していることもあれば、「方法」や「ツール」を探していることもあります。
どのようなユーザーに訪問してほしいのかが分かるキーワードを含めて書くことで、ユーザーに響く文章が作れます。ただし、キーワードを詰め込みすぎて、文章がおかしくならないように注意が必要です。

読了後の未来をイメージさせるような文章を書く

メタディスクリプションには、読了後の未来をイメージさせるような文章を書きましょう。
ポジティブな未来を提示することで、ユーザーが情報取得へのモチベーションを高く保った状態で、コンテンツを提供することができます。

ユーザーは情報を求めているとはいえ、やはり数千字程度のコンテンツを読み込むには、労力がかかります。
ページに入る前のメタディスクリプションで読了後のポジティブなイメージができれば、そのままクリックしてコンテンツを読んでくれます。

ページごとに独自のものを作成する

複数のページで構成されるサイトではそれぞれのページの内容が似通っている場合があり、同じメタディスクリプションを流用して記述したくなることがあります。しかし実際は検索結果にそれぞれ個別のページとして表示されるため、メタディスクリプションもそれぞれ独自のものを設定するべきです。

メタディスクリプションに何も設定されていない場合、スニペットにはページ内テキストの一部を抜き出したものが自動的に表示されます。抜き出される箇所によっては全くページ内容を表せていない文章がメタディスクリプションとなってしまうこともあるので、これを避けるためにメタディスクリプションは忘れず作成するようにしましょう。

まれにメタディスクリプションが設定されていても、検索結果でスニペットにコンテンツの内容の一部が表示されることがあります。どのようなキーワードで検索されているかによって、Googleや検索エンジンがスニペットに何を表示するか判断をして表示しています。

長さに気を付ける

メタディスクリプションでよく質問に上がるのが、長さです。スニペットは120文字程度を表示できるとなっていましたが、現在ではそれよりも長く、場合によっては240文字程度が表示されています。では長いほどいいのかというとそうでもありません。スニペットの表示文字数はPCとスマートフォンで異なり、スマートフォンの場合50文字程度です。PCではうまく表示されていても、スマートフォンでは切れてしまうこともあります。メタディスクリプションは、検索するユーザーにコンテンツの内容を伝えるという役割があるため、回りくどい文章で書いてしまうと重要な部分が切れてしまい、内容がわからないということにもなりかねません。記述する際はまず上限の文字数を意識して、その中で最大限要点を抑えてページ内容を表すようにしましょう。

読者目線の読みやすい文章を書く

メタディスクリプションには、読者目線の読みやすい文章を書きましょう。
なぜなら、ユーザーはメタディスクリプションを熟読するわけではないからです。

ユーザーが読みたいのはあくまでページをクリックした後のコンテンツなので、ページタイトルとメタディスクリプションは流し読みをしています。
そのため、専門的な単語や1文の長い文章が使われていると、ユーザーにページの内容が伝わり切りません。

その結果、クリック率を下げることにもなりかねないので、読者目線で読みやすい文章を書くことを徹底しましょう。

狙っている検索キーワードを盛り込む

メタディスクリプションには、狙っている検索キーワードを必ず盛り込みましょう。
検索したキーワードはメタディスクリプション内の太文字で表示されます。

太文字の検索キーワードがメタディスクリプションにあることで、ユーザーは求める情報が得られるページだと判断しやすくなるのです。

そのため、狙っている検索キーワードは必ずメタディスクリプションに盛り込むようにしましょう。
また、人間は文章を無意識に左上から読む習性があります。
不自然にならない程度にキーワードをメタディスクリプションの先頭に入れておけば、ユーザーがキーワードを発見する時間も短くなるので、効果的です。

メタディスクリプションの記述方法

では実際メタディスクリプションをサイトに組み込む場合はどうすればいいのでしょうか。CMSなどのシステムを導入している場合は、SEOの設定欄や、ページ作成の中に設定箇所があることが多いので、まずは該当箇所が無いか調べてみましょう。

実際にメタディスクリプションをHTML上に設定する場合はHTMLの<head>~</head>間にある<meta name=”description” content=” “>タグに記述します。

例えば、
<meta name=”description” content=”メタディスクリプションについて説明します。”>

このように記述すると、検索結果には「メタディスクリプションについて説明します。」の部分が表示されます。

 

いかがでしたでしょうか。メタディスクリプションの重要性や記述方法が理解できれば、あとは慣れるだけです。最初は少し面倒に感じても、いろいろなページのディスクリプションを参考にしながらいくつか記述してみれば、作成のスピードも上がっていくでしょう。

メタディスクリプションを設定しないとどうなるか

メタディスクリプションはSEOに直接影響はないとされています。
そのため、設定せずにページを公開することも可能です。
メタディスクリプションを設定しないと、一体どうなるのでしょうか。

メタディスクリプションを設定しない場合も抑えておき、状況に合わせて使い分けていくと良いでしょう。

検索エンジンがメタディスクリプションを自動生成する

メタディスクリプションを設定しないと、検索エンジンが検索キーワードに合わせてメタディスクリプションを自動生成します。

ユーザーが検索したキーワードが含まれている部分を自動表示することで、キーワードがページ内に含まれていることが分かるようにしています。

実際、検索結果ページではメタディスクリプションを設定していないページも多く散見されているので、メタディスクリプションを設定せずとも検索順位に問題はないでしょう。

ユーザーにとって有益な情報が表示されない可能性がある

メタディスクリプションを設定しないと、ユーザーにとって有益な情報が表示されない可能性があります。
なぜなら、メタディスクリプションに表示されるのは、検索エンジンが検索キーワードから自動生成した文章だからです。

検索エンジンが自動生成した文章の部分は、ページ内の断片的な箇所でしかありません。
そのため、ユーザーが求めている情報がこのページにないと判断される可能性があります。

しかし、検索キーワードから自動生成した文章なので、基本的にはユーザーのニーズを見てしている可能性が高いです。
そのため、メタディスクリプションにこだわりがないという方は、設定しなくても問題はないでしょう。

メタディスクリプションが反映されないときの対処法

メタディスクリプションが反映されない場合、ページのHTMLを確認してみましょう。
ページの言語情報はHTMLで記述されているので、文字に関するトラブルの場合はHTMLを確認すると解決することが多いです。

HTMLはページ上で右クリックをし、「ページのソースを表示」をクリックすることで表示できます。
と書かれている部分がメタディスクリプションの内容に当たるので、探してみましょう。

もし、きちんと記述できていない場合、エラーが起きているので正しい記述方法で書き直しましょう。
修正後、数日待てばメタディスクリプションが正しく反映される可能性があります。

メタディスクリプションやタイトルを見直して改善する方法を以下で解説しています。あわせて参照してください。
オウンドメディアの効果検証とタイトルとディスクリプションのリライト方法

ウェブコンテンツの見出しは、ただフォント数を大きくして太字にすればよいというものではありません。対象の文章が見出しであることを検索エンジンに認識してもらうためには見出しタグを利用する必要があります。見出しタグ(hタグ)はウェブページのコンテンツを作る上で意識すべき重要なタグです。使い方をしっかりと覚えて、コンテンツ制作の際には必ず使うようにしましょう。

見出しタグとは

見出しタグは、ウェブページを作成する言語であるHTMLにおけるタグの1つです。タグとはページの構造を指定するときに使われる文字列のことですが、見出しタグはその名の通り見出しを指定するために用いられます。
見出しタグは<h1>、<h2>といった文字を用いて記述し、hタグと呼ばれることもあります。実際にこのタグで重要な文章を指定すると、ブラウザーでコンテンツを見た際、対象の文章は太く、大きな見出しとして表示されます。h1が最も大きな見出しとなり、h2意向、数字が大きくなるほど文字のサイズは小さくなります。

実際に目で見て比較してみましょう。

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これはh2の見出しです

これはh3の見出しです

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いかがでしょうか。通常の文章の筆記と同じく、重要な見出しほど、大きく太くします。
タグは<h1>から<h6>まで6種類使うことができ、数字が大きいものになるにつれ、見出しとしては小さくなっていきます。つまり、<h1>が最も大きな見出しで、次に大きい見出しが<h2>、その次に大きい見出しが<h3>…といった具合です。

見出しタグはテキストコンテンツ(文章)を読みやすくする

見出しタグを使うメリットの1つは、見出しを作ることでページに書かれたテキストコンテンツ(文章)が読みやすくなり、ユーザビリティが向上することです。
ウェブ以外の文章でもいえることですが、見出しが全く無いと、特に長い文章の場合は読みづらくなります。見出しで構造を明確にすることで、情報の整理が容易になり、文章が読みやすくなります。読みづらい文章は、ユーザーが簡単に離脱してしまう可能性があるため、見出しで文章を整える必要があります。

見出しタグとSEO

SEOとは主にページを検索エンジンの検索結果で上位表示させるための最適化のことで、見出しタグにはSEOへの良い影響があります。

検索エンジンは検索順位を決める過程でロボットに各ページを読み込ませています。ページ側はロボットにコンテンツの情報を正確に伝えることが重要ですが、見出しタグはこの情報の伝達において効果を発揮するのです。ロボットは見出しの内容を読み取りながら、そのコンテンツにはどのようなことが書かれているかをデータとして蓄積します。そして、その読み取った内容がユーザーが求める情報と合致していると判断した際に、検索結果として表示をしています。しっかりとした見出しをつける事で、検索エンジンにコンテンツの情報をしっかりと伝えることができます。

見出しタグと階層構造

見出しタグで見出しを指定する意義は、ページのコンテンツ構造を明確にしてユーザーと検索エンジンの両方にとって読みやすくすることです。そのため、見出しタグを用いる際はその階層構造を意識する必要があります。

これはそんなに難しい話ではなく、見出しの順序に気をつけるということです。見出しはまず大きな見出しを使用し、その次に小さな見出しが来るようにします。つまり、<h1>をまず使い、次に<h2>、その次に<h3>というように使っていくということです。最初から<h3>を使ったり、<h1>を使った後にいきなり<h3>を使ったりすると階層構造が崩れるため、読みにくいコンテンツとなります。このような方法はあまり推奨されません。

見出しタグの記述方法

見出しタグの記述方法は簡単で、見出しとして表示させたい箇所を囲うだけです。例えば「見出しタグの記述方法」という文を<h1>の見出しとして表示させたい場合は、以下のように記述します。

<h1>見出しタグの記述方法</h1>

見出しタグを使うときに気を付けること

見出しの順序以外にも、いくつか気を付けることがあります。

<h1>の使用は一度だけ

見出しタグの中で最も大きな見出しを表示させるタグ<h1>は、その使用を1ページにつき一度だけにとどめるのが基本ルールです。

見出しにはできるだけキーワードを含めるようにする

SEOにおいては検索エンジンに主要なキーワードを伝えることが重要です。見出しにキーワードを含めることで、検索エンジンのロボットが認識しやすくなります。特に大きな見出しは重要度が高いといわれているため、意識してキーワードを含めることが推奨されます。ただし、過剰な詰め込みはしないようにしましょう。

見出しタグは見出し以外に使用しない

見出しタグで見出しを指定した部分を実際にページ上で見ると、多くは太字になっています。さらにページによってはその部分にさらに特別なデザインが施されることもあります。そのため、見出しと関係のない文中の特定の箇所を強調したり目立たせたりするため使っているサイトがまれに見受けられます。
しかし、見出しタグの大きな目的はあくまでコンテンツの構造を明確化して読みやすくすることです。見出し以外の箇所でタグを乱用して階層構造を崩してしまっては元も子もないため、そのような使い方は避けるようにしましょう。

ページを読むユーザーにとっても、SEOの観点からも、見出しタグは重要です。構造を意識し、適切な見出しタグを使うことは、読みやすさにもつながるため、コンテンツライティングには重要なタグです。
使いどころがまだ理解しづらいという方は、いろいろなページをチェックしてどのように見出しが使われているかを参考にしてみましょう。

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