ライティングに役立つツールを有効活用すれば、効率良く作業を進めることができます。効率化された分、文章の質の向上に労力を注ぐこともできるでしょう。しかし、世の中にはさまざまなツールが出回っています。いざ使ってみようと思っても、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。この記事では、ライティングに役立つツールを紹介します。情報収集に役立つツールはもちろん、おすすめエディタから辞書機能を有するツール、そして仕上げの文章校正やコピペチェックができるものまであります。とはいえ、ツールは万能ではありません。それぞれに特徴がありますので、ぜひ自分に適したツールを見つけてください。
文章を作成するためのテキストエディタ
文章作成の定番と言えば、Microsoft Word(Word)です。昨日も豊富で、使い方の工夫やノウハウもインターネット上にたくさん公開されています。しかしWordは有料商品なので、できることならフリーのツールを使用したい、という方もいらっしゃるかと思います。ここでは、フリーで使用できる機能的なテキストエディタを紹介します。
Googleドキュメント(フリーウェア)
Googleドキュメントは、Googleが提供しているWebアプリケーションです。操作がWordと似ており、Word操作になれたユーザーであれば感覚的に扱うことができます。Microsoft Wordのファイルの編集にも対応しているので、WordファイルとGoogleドキュメントを相互を状況に応じて作成することが可能です。
作成したファイルは、Googleアカウントに紐づけられたGoogleドライブ内に保管して、ネットワーク上で管理できます。Googleのアカウントを持つ第三者とファイルを共有化すれば、複数の人間が同時に編集が行えることもGoogleドキュメントの特徴です。
また、作成した文書の内容からダイレクトに検索をしたり、音声認識の機能を使い音声からの書きおこしをしたりと、ライティング以外にもGoogleの提供するさまざまな機能を使うことができます。
TeraPad(フリーウェア)
TeraPadはWindows上で動作するテキストエディタの一つで、検索や置換などのワープロとしての基本的な編集機能を有しています。シンプルながらやり直しのアンドゥ機能なども備えていて使いやすい。HTML、Perl、PHP、CSS、Ruby、Javaなど、各種言語を色分け表示するなどのプログラム入力の支援機能も備えているので、ライティング作業以外にも活用できます。
mi(フリーウェア)
miはMac専用のテキストエディタの一つで、Terapad同様に基本的な編集機能とプログラミング向けの支援機能を有しています。ビューの分割表示他、多段階Undoなどのライティングの基本機能を抑えています。キーワードや見出しに色付けをしたり、各種プログラミング用の言語ごとに細かな文法設定などができる使い勝手のよい入力エディターです。
情報収集に役立つツール
ライティングする上で、情報収集は欠かせません。多くの方が、Yahoo!やGoogleで検索対象のキーワードを入力し情報収集をしているかと思いますが、ここではさらに情報を深堀できるツールをご紹介します。
Googleトレンド
Googleトレンドは、どのようなキーワードが話題になっているのかを、国ごと、地域ごとにリアルタイムで調べることができるツールです。
Google検索で急上昇したキーワードが一目でわかるとともに、特定のキーワードの検索動向を分析できます。時事ネタや話題のニュースなどを文章にする際に欠かせないだけでなく、世間の注目を集めているキーワードをライティングしていくといったSEO対策の際にも役立ちます。
goodkeyword
goodkeywordは、調べたいキーワードとどのようなキーワードが組み合わせとして検索に使われているかを教えてくれるツールです。これは「サジェスト」と呼ばれるもので、ユーザーの検索ニーズを深く知ることができます。
例えば、「りんご」というキーワードと一緒に調べられるのは「りんご ジャム」「りんご カロリー」「りんご レシピ」などです。特定のキーワードについてライティングをする際、読み手のユーザーはどのようなことを知りたいのか、という手掛かりを得ることができます。
キーワードの右側の「G、B、Y」をクリックすると、Google、Bing、Yahoo!のそれぞれの検索エンジンの検索結果を調べることができます。
辞書、翻訳ツール
よく使われる言葉でも、送り仮名や、カタカナ表記の仕方など、いざ文字にすると迷ってしまうことがあります。そんな疑問を解決してくれるのが辞書です。
Weblio
Weblioは、辞典と百科事典の機能を併せ持つ統合型オンライン辞書サービスです。調べたいキーワードを入力して検索を行うと、Weblioに登録された650以上もの辞書やデータベースの中から、検索条件にヒットした情報が直接表示されます。
英和・和英辞典を使った翻訳の他、似た意味合いの言葉を探してくれる類語辞典や、反対の言葉を探してくれる同義語辞典があります。うまく使うことで、思わず繰り返し使ってしまう言葉を別の言葉に置き換えるなど、表現の幅を広げることができます。
記者ハンドブック(一般社団法人共同通信社著)
https://www.amazon.co.jp/
こちらはウェブツールではなく本。歴史ある記者ハンドブックは、分かりやすい文章を書くためのツールの一つで、2016年3月に第13版が出版されています。本来、新聞記事を書く記者のために、共同通信社から出版されていますが、Webライティングなどにも幅広く使えます。記事の書き方や言葉の使い方について、明確な基準を示しています。
文章校正や原稿の文字数チェックに役立つソフト
文章の仕上げの段階にさしかかったところで使える、文章解析や文章校正に役立つツールを紹介します。
numMoji(なんもじ)
http://www.nummoji.kenjisugimoto.com/
文字数が指定されている場合は、文章をその指定の文字数に収めまければなりません。文字数のカウントに役立つのが、このnumMojiです。
ユーザー登録は不要で、枠の中にテキストを入力すると文字数をカウントします。文章の修正に合わせてリアルタイムで文字数をカウントしますので、文章を修正しながら必要な文字数に合わせることができるのが特徴です。
EKWords(フリーウェア)
EKWordsは、日本語と英語のテキストデータからキーワードを抽出して、文章中の出現頻度を集計するツールです。Windows版のみですが、ユーザー登録なしで利用できるフリーウェアです。処理したいテキストデータを左側の画面に入力し、「解析」をクリックすると、右側の画面に解析結果が表示されます。文章中に使用している用語の統一をチェックするとともに、SEOを意識した文章を書き上げる際に、キーワードの出現頻度を分析するのに役立ちます。
Enno
文章を作成する上で注意しないといけないことが、誤字脱字や変換ミスなどのつまらないミスをなくすことです。このようなミスがあると、文章作成に充分な時間をかけていない、あるいは校正をきちんとしていないと読者に思われ、文章内容に説得力がなくなってしまいます。Ennoは、誤字脱字や変換ミスなどを自動でチェックしてくれるツールです。ユーザー登録は不要ですので、すぐに利用可能です。
ただし、あくまで機械的にルールをもって誤字脱字のチェックをしているだけなので、当然機械的に判断できずスルーされるものが出てきます。あくまで校正補助として使うようにしましょう。
日本語校正サポート
誤字脱字だけではなく、難読レベル、冗長表現・助詞不足なども調べることができる校正チェックツール。
簡易NGワードチェッカー
ライティングの際には、そのサイト独自のNGワードの設定がされていることもよくあります。NGワードの指定が複数ある場合は、見落としが起きてしまいがちです。
簡易NGワードチェッカーを使うと、指定した単語が文章中に存在していないかを調べることができます。
盗作は厳禁!コピペチェックツール
他人がすでに投稿している文章をコピーして投稿することは著作権違反で、検索エンジンの評価にも大きなマイナス影響をもたらします。自分ではコピペしたつもりはなくても、似通った文章があるとコピーの疑いをかけられて、社会的信用を落とすこともあります。以下は文章の類似性をチェックするツールです。
CopyContentDetector
CopyContentDetectorは、類似度判定と一致率判定でWeb上の文章との類似性および一致率をそれぞれパーセンテージで表すとともに、類似性と一致性の高い記事を自動表示します。数字だけ見て安心することなく、目視で確認することも重要です。重複が激しい際は、対象のサイトを確認しながら修正をすることができます。
ツールは登録なしで回数無制限で使用できます。有料版と無料版があり、無料版でも一度に4000文字まで判定を行うことができます。
こぴらん
こぴらんは、文章を自動的に80文字未満の文に分解して、それぞれの文が他サイトやブログ等で使用されていないかどうかをチェックします。無料でも使用できますが、より高い精度を求める場合には、有料のものを使用する必要があります。
写真やイラストをフリーで使用できる画像素材サイト
文章に写真やイラストがあると、視覚的にわかりやすくなります。しかし、著作権のある写真を無断で使用することはできません。そこで必要になるのが、フリー素材サイトです。フリーといっても、すべての画像に関して著作権などが放棄されているわけではありません。お金がかからなくとも、利用に関してはルールがあるものもあります。必ず確認してから利用するようにしましょう
pixabay
pixabayは、世界中から集められた130万以上の写真、イラスト、動画をフリー素材として利用できるのが特徴です。海外から発信されているサイトですが、日本語で表記されているので使いやすくなっています。会員登録は必要なく、ダウンロードの枚数に制限はありません。キーワードを入力することで、ニーズに合う写真やイラストを探すことができます。
photo AC
https://www.photo-ac.com/
写真ACは、ACワークス株式会社が運営する写真素材サイトです。写真をダウンロードして使用するのに会員登録が必要ですが、フリーで使用することができます。
ぱくたそ
https://www.pakutaso.com/
ぱくたそは、個人が運営するフリー写真素材サイトです。数は少ないですが、写真の質が高く、人物写真が非常に豊富に揃っているのが特徴です。登録なしに使用することができます。
まとめ
文章作成に役立つツールについて、フリーで使えるものを中心に紹介しました。自分に合ったツールを見つければ、ライティングの効率がアップします。利用の際には注意事項をよく読み、利用規約に同意した上で有効に活用しましょう。
インターネットを利用して自社の商品やサービスを販売したいと考えているのなら、ウェブサイトを使って集客しなければいけません。ウェブサイトへの集客方法として、頻繁に利用されるのが、“コンテンツマーケティング”です。
しかし、ただコンテンツを積み上げていけばいい、というわけではありません。今回は、知っているようで知らないコンテンツマーケティングについてご紹介します。
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングは、それこそ自社のサービスや商品をまだ知らない、将来的に有望な顧客になってくれそうな人と徐々に信頼関係を気付いていくマーケティングです。比較的、新しいマーケティング用語だと思われていますが、アメリカでは10年以上も前から存在しており、日本では、2015年ごろからブームとなっています。
コンテンツマーケティング インスティチュートを創設したことからコンテンツマーケティング権威として知名度のあるジョー・ピューリッチは以下のように書いています。
「Content marketing is a strategic marketing approach focused on creating and distributing valuable, relevant, and consistent content to attract and retain a clearly defined audience — and, ultimately, to drive profitable customer action.」
出典:What Is Content Marketing?(CMI)の原文
(http://contentmarketinginstitute.com/what-is-content-marketing/ 英語サイト)
ジョーの書いている「コンテンツマーケティングとは」を整理すると、以下のような3つのポイントがわかります。
1.有益で関連性が高く、一貫性のあるコンテンツを継続的に作ること。
2.コンテンツを作るだけではなく、どのように発信するかにも着目した戦略的なマーケティング手法であること。
3. ターゲットとなるユーザーを引き付けて維持し、収益性の高い顧客に変えていくこと。
つまり、コンテンツマーケティングを実践することは、将来、自社の見込み客となる検索ユーザーや過去に取引経験のある優良顧客に対して、情報価値の高いコンテンツを継続的に提供し、信頼を獲得することで、最終的なコンバージョン(成果や購買、収益)まで導くということになります。この一連の手法をコンテンツマーケティングといいます。
コンテンツマーケティングのメリット
実際に、コンテンツマーケティングを実践すれば、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか?実践するメリットをいくつかピックアップします。
インターネット上に集客媒体が作成できる
広告料金が必要となるリスティング広告では、どうしても初期の段階でまとまった広告費用が必要です。つまり、広告費用が底をつけば、広告を掲載することができなくなり、売上にも直結する集客がそこで途絶えてしまいます。しかし、コンテンツマーケティングなら、広告費用の準備が厳しい事業者でも、信頼性と情報価値の高いコンテンツを掲載することで、継続的に集客可能な媒体を構築できます。
検索ユーザーと信頼関係が築きやすい
多くの場合、検索ユーザーは、悩みをかかえています。私たち、ウェブ担当者は、コンテンツマーケティングを通して、検索ユーザーがかかえる悩みを解決しなければいけません。
検索ユーザーがかかえる悩みに寄り添い、その解決策をウェブサイトに定期的に掲載していくため、検索ユーザーから信頼を得ることができます。
サイトへの信頼は、サイト運営者が提供、もしくは推薦するサービスや商品への信頼とも直結します。
自社のウェブサイトに、定期的に訪問してくれるような関係性を検索ユーザーと築くことができれば、コンバージョンする可能性も高まります。
導入に手間がかからない
世の中には、すでに数多くのマーケティングが存在しており、その難易度もさまざまです。たとえば、動画マーケティングなら、動画の作成が大きな壁となります。他にも、リスティング広告なら、広告の制作や出稿が高いハードルとなって表れます。
コンテンツマーケティングは、良質なコンテンツとそれを配信する環境があればスタートできるため、ハードルとなるものはほとんどありません。テキストをベースとしたウェブサイトの運営なら、高額なツールは必要ありません。ゴルフのプロフェッショナルレッスンを提供する会社であれば、ゴルフが好きな方々の悩みを解決するようなコンテンツを、プロの目線で作るのもよいでしょう。例えばクラブの選び方や、ちょっとした空き時間にできる練習法などです。ほかの人には作れず、困っている人を助けるコンテンツを作ることができれは、それは読み手の信頼へとつながります。
どんなジャンルでコンテンツマーケティングをスタートするかによりますが、自社の強みを生かすことができて、導入に手間がかからないことがこのマーケティングの魅力といえるでしょう。
コンテンツマーケティングのデメリット
一方で、コンテンツマーケティングを実践すれば、どんなデメリットが発生するでしょうか?具体的なものをいくつかピックアップします。
ウェブサイトを定期的に更新しなければいけない
コンテンツマーケティングを実践するには、コンバージョンが発生するまで、コンテンツを継続的に制作し、ウェブサイトを更新し続けなければいけません。
そのためには、情報を追い続け、コンテンツ化する必要があります。一般的なウェブ担当者は、他の業務と兼任しながらコンテンツ制作をすることになるため、社員にとって非常に大きな負担となります。
コンテンツマーケティングを失敗で終わらせないためには、効率的にコンテンツを制作するための社内体制が必要です。
結果が表れるまでに時間がかかる
コンテンツマーケティングは、なかなか結果が表れるまでに時間がかかる施策です。早ければ、3ヵ月程度でコンバージョンが表れますが、最低でも6ヵ月程度は、必要と考えておいた方がよいでしょう。
そのため、費用対効果を計測することが費用に難しく、会社によっては導入に至らないこともあります。結果を急ぎすぎるあまり、コンテンツマーケティングを開始して1ヵ月後に“失敗に終わってしまった”と見切りをつけて、コンテンツの制作をやめてしまうケースも頻繁に見かけます。
そのため、一定のコンバージョンを獲得するには、成果が出ない時期でもコンテンツ制作を継続する忍耐が必要です。
ペルソナを設定し、ターゲットを決定する
コンテンツマーケティングを実践するにあたり、誰をターゲットとして情報発信を行うのか、その人物像を決定することをペルソナといいます。
ペルソナの作り方は、非常に簡単です。まず、既存顧客の中でも優良顧客を抽出して、その特徴をリストアップしていきます。
・節約することが大好き。
・日々の家事に悩みを抱えている。
・1週間に1回だけ家事を代行したいと考えている。
このような感じで、思いつくままに書いてください。既存顧客がいなければ、社内会議で話し合い、意見を出し合って箇条書きにしてもよいでしょう。営業部門にも会議に参加してもらいデータからは見えてこない、理想の人物像について具体的なアドバイスをもらいます。
ペルソナが決まったら、理想の人物像について社内で共有します。これで、ひとりひとりの共通認識をペルソナの人物像に合わせられるため、社内におけるお互いの認識のズレを防げます。
顧客のニーズとステージに合わせたマーケティングを展開する
コンテンツマーケティングでは、顧客のニーズとステージに合わせたコンテンツを制作し、適切なタイミングで電話によるヒアリングやセールスなどのアクションを起こします。
従来のような高い確率で購買を決定している見込み客をターゲットとする方法とは異なり、不安や購買が不明確な“潜在ユーザー”に対して、コンテンツの価値を認知してもらい、ステップアップ形式でコンバージョンさせることに焦点を当てることがコンテンツマーケティングの最大の特徴です。
ペルソナ作成後、カスタマージャーニーを作成する
ペルソナの作成が完了したら、ターゲットがとると予測される行動を時系列で1枚にまとめます。ちなみに、その行動を可視化したものを、カスタマージャーニーといいます。そして、フレームワークを使って、コンバージョンまでの流れを可視化した図をカスタマージャーニーマップといいます。
それでは、カスタマージャーニーマップを作成してみましょう。縦軸に「接触ポイント」「行動」を入れます。横軸に、「認知」「興味・関心」「比較・検討」「行動」を入れます。ここでは、「AISAS」の購買モデルをベースとして、カスタマージャーニーを作成しています。この点については、販売予定の商品やサービスによって、変更してください。
このように、カスタマージャーニーマップを作成すれば、顧客行動を時系列で判断しやすくなります。購買や認知プロセスが多様化する現代では、時系列による行動把握を得意とするカスタマージャーニーマップの作成が必須です。
カスタマージャーニーに関して詳細が知りたい方はぜひこちらをご参照ください。
>カスタマージャーニーマップの作り方と書き方【サンプルあり】
いかがでしたでしょうか。コンテンツマーケティングは、テキストや音声、動画など、コンテンツの形式にとらわれない柔軟性の高いマーケティングです。最初からクオリティの高いコンテンツを制作することは、簡単ではありません。まずは、継続してウェブサイトを更新していくことが大切なので、安定して同じ曜日に更新し続けることを目標にして作業を進めていきましょう。
ウェブで記事を書くときは、見出しを付けて構成が分かりやすくなるようにすることが大切ですが、その見出しの最後に「まとめ」をもとめられることがあります。
いざ書くとなると迷いがちな「まとめ」について整理しました。
「まとめ」を含めたよくある記事の構成例
最後に「まとめ」を書く場合のよくある記事の構成例は以下のようなものです。
1.タイトル
2.書き出し(導入文)
3.本文
4.まとめ
「タイトル」から「まとめ」まで順序立てられており、読む側にとって構成が分かりやすい流れです。
この構成はある程度記事の長さがある場合や、ブログやコラム系の記事を書くときに効果的です。
「まとめ」と「結び」
ライティングの終わりに、再度内容を端的に語る「まとめ」は、必ずしも必要とは限りません。全体の文章が終わりとなる「結び」のみで事足りる場合もあります。1つのテーマに関して書いた短いコンテンツではまとめは不要になります。簡単な結びの文章や、アクションを促す1文で終わりにしてもよいでしょう。
2つ以上の見出しで長い文章を作成した場合などは、それぞれの章でポイントとなる内容をまとめることが読み手にとっても有益になります。
文章の長さや流れによって使い分けてください。
「まとめ」で読者に情報を整理させる
記事が長い場合などは特に、文章を読み進めていくと前に書いてあったことを忘れてしまったり、情報が混同したりして、結局どんな記事だったのか分からなくなる場合もあります。「まとめ」で記事の要点を抑えた総括的な文章を書くことで、読者の頭にある情報を整理し、どのようなことが書かれた記事だったかを再度思い出させることができます。
また、記事の流れ上、本文で書き切れなかった補足的な情報を「まとめ」で付け加えることもできます。
「まとめ」を書くときのコツとポイント
「まとめ」を書くときに参考となるポイントをいくつかご紹介します。
1.長くしすぎない
「まとめ」はあくまでも記事を締めくくるものなので、長くなりすぎないようにします。要点を整理する過程である程度の長さになってしまうのは仕方がないですが、新しい情報をたくさん詰め込んだ長い文章を書くと、締めくくりの役割が果たせなくなります。記事内に組み込んだキーワードを再度使いながら、端的に内容をまとめましょう。
短くまとめづらい場合はポイントを箇条書きで書いてもよいでしょう。
2.締めくくりの表現を使う
「いかがでしたでしょうか」や「今回は●●●をまとめました」といった表現を使うことで、締めくくりであることを読者に理解させることができます。
3.アクションを促す
読者に何かのアクションをしてもらう目的で記事を書く場合があります。このような場合には、アクションを促す文を「まとめ」に書きます。何かのサービスを使ってほしいのであれば、「●●●でお困りの方は、○○○のサービスを検討してみてください」というような文になるでしょう。また、このような文はいきなり書くのではなく、まずは記事の総括をしてから自然な流れで書く方がよいでしょう。
4.感想を書く
記事のタイプによっては合わない場合もありますが、日常的なテーマで書くブログなどでは「まとめ」の部分に感想を書いてもよいでしょう。もし「おいしいグルメを紹介」というブログ記事のテーマなら、例えば「見ているだけでお腹が減ってしまいますね」などの感想を書くことで読者の共感を引き出します。
今回は「まとめ」について、その役割や書き方のポイントを中心にご紹介しました。記事のテーマやタイプによって適した書き方が違うので、まずは自分でいろいろな記事を読んでみて感覚を掴むとよいかもしれません。
まとめの書き方をオウンドメディアやブログを一緒に更新するチームメンバーで共有することで、よりよいコンテンツを作ることができます。Webライティングのルールに組み込むことをおすすめします。以下の記事をあわせて参考にしてください。
Webライティングのルール・レギュレーションの作成方法 [記事執筆の品質を上げるコツ]
コンテンツメイキングの際にセットで作ることになることが多いのが、メタディスクリプションです。SEOでどれほど重要なのか、どういった点に注意してライティングすればいいのか、よくある疑問とその回答をまとめてみました。 メタディスクリプションは、ウェブページにとって欠かすことのできない要素の1つです。しっかりとポイントを押さえて理解しましょう。
メタディスクリプションとは
メタディスクリプションは、あるページの内容を簡潔に表す文章のことです。「meta description」と書きます。
メタディスクリプションはページ内には表示されず、スニペットと呼ばれる、GoogleやYahooなど検索エンジンの検索結果に表示されます。普段検索エンジンで何かを検索したとき、結果として表示されたページタイトルの下に文章が書かれているのを見たことがあると思いますが、それがそのページのメタディスクリプションです。 ここはいわば、検索されたページの紹介文のようなものです。検索をした人は、このスニペットの部分を見ながら、実際に自分が求めている情報が入っているかどうかを判断します。
メタディスクリプションはSEOにとって重要?
「ディスクリプションはSEO対策に必要」という話を聞いたことがあるかもしれません。SEOとは検索エンジン最適化のことで、通常は検索エンジンの検索結果ランキングで上位表示させる施策の意味で使われます。 ディスクリプションはSEOの重要な要素であるタイトルタグ(ページのタイトル)と一緒に語られることが多いので、SEOに効果があると思われがちですが、実際にはメタディスクリプションを記述しても直接的に検索結果ランキングには影響しないといわれています。
メタディスクリプションがウェブページにとって重要な理由は、ページのクリック率を高めるという点で有効だからです。検索結果にタイトルだけ表示されているより、そのページの内容が簡潔にでも説明されている方が、検索したユーザーは自分の探したい情報があるページなのかどうかをすぐに判断できるため、クリックされやすくなります。 検索に強いコンテンツを作ることは重要ですが、検索結果に表示されても、ユーザーに選ばれなければ意味がありません。しっかりと内容を踏まえた誘導のための文章を書きましょう。
メタディスクリプション記述のポイントは?
実際にメタディスクリプションを記述する際は以下のような点に注意してライティングをします。
ユーザーニーズを満たす文章にする
ユーザーの求めている情報があるということがわかるようにライティングしましょう。ポイントは以下の二つです。
ユーザーの悩みが解決できると端的にわかるように書く。もしくは答えそのものを書く。 コンテンツの中身がわかるように書く
NG例:パンのことならおまかせ!あなたの困ったを解決します。お役立ち情報を集めました。
OK例:パンを作りたい人のために、上手な生地のこね方から焼き方のコツまでくわしくまとめました。
ユーザーニーズをつかむには、キーワードを考えてみるのも一つの手です。ユーザーは検索するときにキーワードを思い浮かべています。 それは検索そのものに使われるキーワードだけでなく、関連したさらに具体的なキーワードの場合もあります。 例えば「ウェブサイト 制作」というキーワードで検索しているユーザーでも、頭の中では「制作会社」を探していることもあれば、「方法」や「ツール」を探していることもあります。 どのようなユーザーに訪問してほしいのかが分かるキーワードを含めて書くことで、ユーザーに響く文章が作れます。ただし、キーワードを詰め込みすぎて、文章がおかしくならないように注意が必要です。
読了後の未来をイメージさせるような文章を書く
メタディスクリプションには、読了後の未来をイメージさせるような文章を書きましょう。 ポジティブな未来を提示することで、ユーザーが情報取得へのモチベーションを高く保った状態で、コンテンツを提供することができます。
ユーザーは情報を求めているとはいえ、やはり数千字程度のコンテンツを読み込むには、労力がかかります。 ページに入る前のメタディスクリプションで読了後のポジティブなイメージができれば、そのままクリックしてコンテンツを読んでくれます。
ページごとに独自のものを作成する
複数のページで構成されるサイトではそれぞれのページの内容が似通っている場合があり、同じメタディスクリプションを流用して記述したくなることがあります。しかし実際は検索結果にそれぞれ個別のページとして表示されるため、メタディスクリプションもそれぞれ独自のものを設定するべきです。
メタディスクリプションに何も設定されていない場合、スニペットにはページ内テキストの一部を抜き出したものが自動的に表示されます。抜き出される箇所によっては全くページ内容を表せていない文章がメタディスクリプションとなってしまうこともあるので、これを避けるためにメタディスクリプションは忘れず作成するようにしましょう。
まれにメタディスクリプションが設定されていても、検索結果でスニペットにコンテンツの内容の一部が表示されることがあります。どのようなキーワードで検索されているかによって、Googleや検索エンジンがスニペットに何を表示するか判断をして表示しています。
長さに気を付ける
メタディスクリプションでよく質問に上がるのが、長さです。スニペットは120文字程度を表示できるとなっていましたが、現在ではそれよりも長く、場合によっては240文字程度が表示されています。では長いほどいいのかというとそうでもありません。スニペットの表示文字数はPCとスマートフォンで異なり、スマートフォンの場合50文字程度です。PCではうまく表示されていても、スマートフォンでは切れてしまうこともあります。メタディスクリプションは、検索するユーザーにコンテンツの内容を伝えるという役割があるため、回りくどい文章で書いてしまうと重要な部分が切れてしまい、内容がわからないということにもなりかねません。記述する際はまず上限の文字数を意識して、その中で最大限要点を抑えてページ内容を表すようにしましょう。
読者目線の読みやすい文章を書く
メタディスクリプションには、読者目線の読みやすい文章を書きましょう。 なぜなら、ユーザーはメタディスクリプションを熟読するわけではないからです。
ユーザーが読みたいのはあくまでページをクリックした後のコンテンツなので、ページタイトルとメタディスクリプションは流し読みをしています。 そのため、専門的な単語や1文の長い文章が使われていると、ユーザーにページの内容が伝わり切りません。
その結果、クリック率を下げることにもなりかねないので、読者目線で読みやすい文章を書くことを徹底しましょう。
狙っている検索キーワードを盛り込む
メタディスクリプションには、狙っている検索キーワードを必ず盛り込みましょう。 検索したキーワードはメタディスクリプション内の太文字で表示されます。
太文字の検索キーワードがメタディスクリプションにあることで、ユーザーは求める情報が得られるページだと判断しやすくなるのです。
そのため、狙っている検索キーワードは必ずメタディスクリプションに盛り込むようにしましょう。 また、人間は文章を無意識に左上から読む習性があります。 不自然にならない程度にキーワードをメタディスクリプションの先頭に入れておけば、ユーザーがキーワードを発見する時間も短くなるので、効果的です。
メタディスクリプションの記述方法
では実際メタディスクリプションをサイトに組み込む場合はどうすればいいのでしょうか。CMSなどのシステムを導入している場合は、SEOの設定欄や、ページ作成の中に設定箇所があることが多いので、まずは該当箇所が無いか調べてみましょう。
実際にメタディスクリプションをHTML上に設定する場合はHTMLの<head>~</head>間にある<meta name=”description” content=” “>タグに記述します。
例えば、 <meta name=”description” content=”メタディスクリプションについて説明します。”>
このように記述すると、検索結果には「メタディスクリプションについて説明します。」の部分が表示されます。
いかがでしたでしょうか。メタディスクリプションの重要性や記述方法が理解できれば、あとは慣れるだけです。最初は少し面倒に感じても、いろいろなページのディスクリプションを参考にしながらいくつか記述してみれば、作成のスピードも上がっていくでしょう。
メタディスクリプションを設定しないとどうなるか
メタディスクリプションはSEOに直接影響はないとされています。 そのため、設定せずにページを公開することも可能です。 メタディスクリプションを設定しないと、一体どうなるのでしょうか。
検索エンジンがメタディスクリプションを自動生成する
ユーザーにとって有益な情報が表示されない可能性がある
メタディスクリプションを設定しない場合も抑えておき、状況に合わせて使い分けていくと良いでしょう。
検索エンジンがメタディスクリプションを自動生成する
メタディスクリプションを設定しないと、検索エンジンが検索キーワードに合わせてメタディスクリプションを自動生成します。
ユーザーが検索したキーワードが含まれている部分を自動表示することで、キーワードがページ内に含まれていることが分かるようにしています。
実際、検索結果ページではメタディスクリプションを設定していないページも多く散見されているので、メタディスクリプションを設定せずとも検索順位に問題はないでしょう。
ユーザーにとって有益な情報が表示されない可能性がある
メタディスクリプションを設定しないと、ユーザーにとって有益な情報が表示されない可能性があります。 なぜなら、メタディスクリプションに表示されるのは、検索エンジンが検索キーワードから自動生成した文章だからです。
検索エンジンが自動生成した文章の部分は、ページ内の断片的な箇所でしかありません。 そのため、ユーザーが求めている情報がこのページにないと判断される可能性があります。
しかし、検索キーワードから自動生成した文章なので、基本的にはユーザーのニーズを見てしている可能性が高いです。 そのため、メタディスクリプションにこだわりがないという方は、設定しなくても問題はないでしょう。
メタディスクリプションが反映されないときの対処法
メタディスクリプションが反映されない場合、ページのHTMLを確認してみましょう。 ページの言語情報はHTMLで記述されているので、文字に関するトラブルの場合はHTMLを確認すると解決することが多いです。
HTMLはページ上で右クリックをし、「ページのソースを表示」をクリックすることで表示できます。 と書かれている部分がメタディスクリプションの内容に当たるので、探してみましょう。
もし、きちんと記述できていない場合、エラーが起きているので正しい記述方法で書き直しましょう。 修正後、数日待てばメタディスクリプションが正しく反映される可能性があります。
メタディスクリプションやタイトルを見直して改善する方法を以下で解説しています。あわせて参照してください。オウンドメディアの効果検証とタイトルとディスクリプションのリライト方法
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