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ライティング単価の相場は? 外注前に押さえるべきポイントを解説

2024.08.27
この記事の著者
満永 亜美
満永 亜美
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ライティングを適正な料金で外注するためには、ライティングの単価相場を把握することが重要です。単価の設定方法には、記事単価、ページ単価、時給単価などがあります。本記事では、最も一般的な文字単価に焦点を当て、その相場や外注時のポイントについて詳しく解説します。

記事タイプ別ライティング単価の相場

SEO記事の単価

SEO記事は、検索エンジンでの上位表示を目指すため、専門的なSEOスキルが必要とされます。必要なスキルには以下のようなものがあります。

・キーワード調査・分析

・内部リンクの最適化

・Webページの最適化

・テクニカルSEO(クローラビリティの改善、タグの最適化、モバイルフレンドリー設計など)

これらのSEO対策には専門知識が求められるため、SEO記事の単価は1文字3~15円とやや高めに設定されています。特に、医療、不動産、金融といった専門的なジャンルでは、さらに高い単価になることがあります。

コラム記事の単価

コラム記事は、特定の分野に関して読者に役立つ情報を提供することを目的とした記事です。執筆には、特定のテーマに対する経験や知識が求められ、記事を通じて読者の悩みや課題を解決することが期待されます。このため、ライターには専門性とともに、読者に分かりやすく伝えるスキルが必要です。

コラム記事の文字単価は、1文字2~5円程度が一般的な相場です。記事の専門性やライターの経験に応じて、価格は変動することがあります。

モニター記事の単価

モニター記事は、特定の商品やサービスを実際に利用した感想を伝えるレビュー記事です。使用して良かった点や改善が必要な点などを分かりやすく伝え、読者の購買の参考になるようにします。企業の商品・サービス開発の参考資料としても活用されます。モニター記事は専門知識やスキルを必要としないため、誰でも執筆しやすいのが特徴です。そのため、文字単価は1.5円以下と低めに設定されることが一般的です。

取材・インタビュー記事の単価

取材・インタビュー記事は、対象者から話を聞き、その内容を基に記事を執筆します。このため、ライティングスキルだけでなく、相手から話を引き出すためのコミュニケーション能力や傾聴力が求められます。

また、取材前の事前準備や、取材会場への移動なども必要になるため、制作コストが高くなります。そのため、文字単価は1文字10円以上と高めに設定されることが一般的です。なお、交通費や会場代、撮影費用などは、執筆料とは別途発生します。

ライターのレベル別単価の相場

ライティング単価は、依頼するライターの経験やスキルによって異なります。ここでは、ライターのレベル別に単価の相場を紹介します

初心者ライターの単価

初心者ライターの文字単価は最も安く、1円未満が相場です。初心者ライターは、ライターとして働き始めたばかりで、経験がほとんどありません。難易度の高いライティングはできませんが、提供された記事構成案を基に簡単な記事の執筆ができます。ライティングスキルは個人差が大きく、全体的に記事の品質は低いのが特徴です。学生や会社員が副業としてライターをしていることも多く、連絡がスムーズに取れないケースもあります。初心者ライターに依頼できる発注先は、主にクラウドソーシングサイトです。

中級ライターの単価

中級ライターの文字単価は、3円以上が相場です。中級ライターは、ライティングの仕事を始めて1~3年目くらいの中堅ライターです。ライティング案件をある程度こなしており、安定した品質が期待できます。このレベルになるとSEOに関する知識を身につけているライターも多いです。ライターによっては、キーワードの調査や選定、記事構成案の作成、CMSの投稿なども任せられます。中級ライターに依頼できる発注先は、クラウドソーシングサイトや記事制作代行会社などです。

上級ライターの単価

上級ライターになると文字単価は高く、10円以上が相場です。上級ライターは目安として5年以上ライティングの仕事をしている人で、高品質な記事を納品できます。SEOに精通しているため、検索エンジンでの上位表示獲得やコンバージョン獲得を目指せます。特定の分野で長年の経験があり、専門性の高い記事を執筆することが可能です。ライティングだけでなく、編集やディレクション業務、メディア運営などに携わっている人もいます。上級ライターに依頼できる発注先は、主に記事制作代行会社です。

ライティング単価の相場を左右する要素

記事の種類

すでに取り上げた通り、コラム記事・SEO記事・モニター記事などの記事の種類によって価格は変わります。モニター記事や一般的なコラム記事は難易度が低く、経験の浅いライターでも対応できるため単価は低めです。一方、専門的な内容のコラム記事やSEO記事は単価が高めになる傾向にあります。取材・インタビュー記事は、この中では最も単価が高いです。

ライティングの難易度

選定したキーワードや扱うテーマにより、執筆の難易度は異なります。一般的な内容であればリサーチだけで執筆でき、初心者ライターや中級ライターが対応できるので単価は低めです。執筆にも、執筆後の正確性のチェックにもそれほど時間はかかりません。

専門知識が必要な領域は難易度が高く、文字単価も高くなります。特に、医療・法律・金融などお金や健康に関係する事柄は、「YMYL(Your Money of Your Life)」と呼ばれる、難易度が高い分野です。これらの分野は人に与える影響が大きく、Googleなどの検索エンジンも厳しくチェックしているため、専門的で正確な内容の記事を制作する必要があります。YMYL分野で専門的な知識を有するライターに依頼すると、単価は高くなります。

ライターの経験やスキル

ライターの単価は、その経験やスキルによって大きく変わります。専門的な知識を持つライターや、特定の分野で長年の執筆経験があるライターは、通常、単価が高くなります。また、SEO対策に精通しているライターや、複雑なテーマを分かりやすく説明できるスキルを持つライターも、一般的に高単価となります。

高品質な記事は、サイトの成果に直接影響します。経験豊富なライターに依頼することで、記事の品質が安定し、納期の遅れや修正の手間を減らすことができます。これは、プロジェクトを円滑に進行するうえで重要です。

特に単価が高いのは、国家資格を持っているなど、専門知識が求められるライティングを担う希少価値の高いライターです。こうしたライターは、専門性の高い記事が必要な案件で重宝されます。

ライターのスキルを確認する方法として、過去に執筆した記事のポートフォリオの提出や、運営しているブログやWebサイトのチェックがあります。また、テストライティングを実施して、実際の執筆品質を評価することも有効です。

作業工数と作業範囲

依頼する作業工数が多い、または作業範囲が広いと、単価は上がります。

ライティングに付随する一般的な作業には、画像選定、表の作成、CMSへの投稿などがあります。これらは通常、ライティングとは別で価格が設定されます。例えば画像は1枚ごと、CMS投稿は1回ごとに料金が加算されることが多いです。

さらに、競合サイトの調査やキーワードの選定、企画案の作成を依頼する場合は、ライティングのみを依頼するよりもコストが高くなります。そのため、これらの追加作業についても予算に組み込む必要があります。

納期の影響

納期が短いと、ライターが対応できる日数が限られるため、単価が高くなる傾向があります。同じ内容の作業でも、納期がタイトなだけで費用が2倍になることもあります。

制作物の品質を安定させるためには、できるだけ納期に余裕を持って依頼することが重要です。依頼期間が短いと、クオリティが低い記事が納品されるリスクもあります。そのため、計画的に納期を設定し、品質とコストのバランスを考慮することが大切です。

個人ライターvs法人

個人ライターに委託すると、一般的に単価は安めです。しかし、スキルや経験を事前に把握しにくいことがデメリットとして挙げられます。特に、初めて依頼する場合や、ライターが特定の専門分野に対応できるか不安がある場合には、注意が必要です。一方、コンテンツ制作代行会社に依頼すると、安定して高品質な記事を提供してもらえます。スキルの高いライターが複数在籍しているため、大量の記事をまとめて依頼することも可能です。また、納期に確実に間に合わせたい場合や、専門性の高い記事が必要な場合には、法人への依頼が適しています。

コンテンツ制作時の費用については、以下の記事でも詳しく説明しています。

コンテンツ制作の代行費用と料金相場 計算方法まで徹底解説

ライティング発注時の注意点

理想的なコンテンツを作成するためには、発注の際に以下のポイントに注意しましょう。

明確なマニュアルの作成

発注前にライター向けのマニュアルやレギュレーションを整備し、指示内容を正確に伝得ることが重要です。あいまいな指示では、期待通りの記事が仕上がらず、修正が必要になることがあります。

執筆時に必要な情報としては、記事の目的、ターゲット、考慮すべきキーワードなどが上げられます。また、文末表現や引用元の記載方法など、細かいライティングのルールも事前に共有しておくことが大切です。これにより、ライターがスムーズに作業を進めることができます。

レギュレーションを作成する際には、以下の記事を参考にしてください。

Webライティングのレギュレーションとは?ライター記事執筆のルールを解説

単価の安さだけで選ばない

外注先を選定する際には、単価だけでなく、さまざまな要素を考慮して信頼できるパートナーを選ぶことが重要です。単価の安さだけで選ぶと、品質が低い記事が納品されるリスクがあります。クオリティの低い記事が納品されると、修正作業に多くの時間と手間がかかることになり、結果的にコストが増加することもあります。

品質の高い記事を作成するためには、ライターの経験、実績、スキルを重視し、納品後の修正リスクを最小限に抑えることが大切です。信頼できるライターを選ぶことで、コンテンツの品質を確保し、円滑なプロジェクト進行が可能になります。

まとめ

ライティング単価の相場は、記事のタイプ、ライターのスキル、ライティングの難易度などによって異なります。ライティングを外注する際は、記事の専門性やライターの経験を考慮して、適切な予算と報酬を設定することが重要です。

サイトエンジン株式会社では、さまざまな記事の作成を代行しており、ディレクター、構成案作成担当者、ライター、校正・校閲担当者がチームとなってコンテンツを制作しています。専門知識を持つライターが多数在籍しており、さまざまなジャンルに柔軟に対応できます。高品質で効果的な記事を作成したい場合は、ぜひサイトエンジン株式会社にお問い合わせください。

著者プロフィール
満永 亜美
満永 亜美

サイトエンジン株式会社の社内Webライター。自社サイト内の記事をはじめ様々な記事のライティング・校正を行っています。

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