インタビュイーの印象を良くするインタビューライター7つ道具

インタビュイーの印象を良くするインタビューライター7つ道具

外部の有識者から話を聞き、記事にまとめるインタビューライティングは、企業にとって外部委託しやすい案件です。したがってフリーのライターには「狙い目」のジャンルと言えます。一方で新人ライターにはノウハウが得にくく、苦労の多い領域でもあります。この記事では、インタビューに先立ち、用意しておくべきものについてまとめました。

名刺

インタビューは、まず名刺交換から始まります。最低5枚は用意しておきましょう。現場では、インタビュイーご本人にお渡しするだけではなく、秘書、広報担当者、仲介人など、複数の方にご挨拶することとなるケースが多いからです。自前の名刺を使う場合は、ユニークなタイプと無難で手堅いものの2種類を用意しておくのがおすすめです。個性的な名刺は、スムーズに会話へ移行するツールとして役立ちます。一方、まじめな方の場合は、ビジネスライクな名刺を使った方がよいでしょう。場の雰囲気で使い分けます。

名刺が無い場合は

急な依頼である場合や依頼元から「うちの社員として出向いてほしい」と言われた場合など、名刺が間に合わないこともあります。その際は「ただいま名刺を切らしておりまして」で通しましょう。実のところインタビューの前に、メールを交わしているケースが大半なので、名刺が無くとも実務的な不都合はまずありません。

時計

時間を適切に配分することも、インタビュアーの仕事の一つです。伺った先に時計があるとは限らないので、自前のものを必ず持参しましょう。おすすめは腕時計です。メモをとる際視界に自然と入るので、コンスタントに時刻をチェックできます。スマートフォンを時計として使用するのは、あまりおすすめしません。スマホは録音や情報検索など別の用途で必要となることが多いからです。また、スマホに気を取られているように見えると、悪印象を与えてしまいます。

ボイスレコーダー(録音機器)2つ

録音は必ず、2個以上の機器で行いましょう。録音ボタンが押されていなかった、電池が途中で切れた、録音機にお茶をこぼされた等、予期せぬトラブルは意外とあるものです。録音機器が1個しかない場合は、スマホの録音アプリを併用するとよいでしょう。どうしても1個でしか録音できなかった場合は、インタビュー直後にすぐバックアップを取る等、データの保全に努めるべきです。クライアントから後日「録音データも欲しい」と言われたり、インタビュイーに「こんなことを話した覚えはない」とクレームをつけられたりなど、録音データが必要になるケースは割とあります。

ノートとペン

録音していても、要所はメモをとりましょう。インタビューの時系列が一目で分かるため、書き起こしや記事執筆の際に所要時間を短縮できます。相手方に「しっかり聞いている人だ」という好印象を与える効果もあります。また、複数の人が発話した場合だと、後で録音を聞いた際、内容が聞き取れなかったり発話者が誰か分かりにくかったりすることが結構あります。声がかぶった時や座談会の場合は、誰が何を話したのかしっかりメモしましょう。

取材依頼のメールや資料は印刷して持参!

相手方もこちらも、日々多くのインタビューをこなしているものです。インタビューの直前には、やりとりしたメール等を見返し、「相手方/用件の取り違え」が万が一にもないよう確認しましょう。また、交わしたメールや関係する資料は、やはり紙ベースで持参する方が好都合です。インタビュイーに、「どんなメールを頂いてましたっけ?」と問われることはよくありますし、また相手にお見せする場合は、スマホやタブレットより紙の方が断然スムーズです。

撮影がある場合は身だしなみグッズ必須!

たいていのインタビューでは、写真撮影も行われます。その際、あるとよいのが手鏡です。インタビューは多くの場合、お茶等を飲みながら行われますし、また照明や暖房で意外と汗をかきます。そのためインタビュー終了後に「では撮影を」と申しあげると、ふっと不安げになる方もいらっしゃいます。特に女性や企業トップなど、見た目のイメージを気にされる方にこの傾向があります。そういう時「鏡をごらんになりますか」とお見せすると、安心されて表情がぐっとやわらぎ、よい写真が撮影できるものです。10センチ四方ほどの鏡を持参しておくとよいでしょう。

見た目をまったく気にされない方の場合

逆に、見た目をまったく気にされないインタビュイーもいらっしゃいます。この場合、あるとよいのが「使い捨てのくし」です。写真が見苦しい感じに撮れてしまうと、記事のクオリティにかかわりますし、後日、秘書の方やクライアントが苦情を言ってくることもあります。髪を整えていただくだけで印象がまったく変わりますので、くしを使っていただきましょう。

リップクリーム

インタビューの際、ライターはとにかく多く話さねばなりません。出会い頭の挨拶から話中の相づち、最後のお礼の言葉まで、用件だけでなくコミュケーションのために、臨機応変によどみなく話す必要があります。そのため役立つのがリップクリームです。インタビュー直前に一塗りしておくと、口の動きの滑らかさが違います。また唇の艶は、第一印象を大きく左右します。俗に「人の印象は第一印象で決まる」等と言われますが、インタビュアーはまさに一期一会の仕事です。出会った瞬間に好印象を持っていただけなければ、相手の口がほぐれることはない、と覚悟しましょう。できればインタビュー直前にリップクリームと目薬を使い、いきいきした目・唇を演出したいところです。

あわせて以下も参考にしてください。
インタビュー・取材の依頼方法 アポイントメントを取るメールの書き方や電話のかけ方 – かくたまブログ



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