ライティングで使う語彙力の伸ばし方

ライティングで使う語彙力の伸ばし方

「適切な言葉が思いつかず、ライティングが行き詰まってしまう」「調べた文章を自分の言葉に置き換えることができない」とお悩みの方は、多くいらっしゃるのではないでしょうか。

その原因は、語彙力の不足かもしれません。今回は、語彙力を伸ばす方法についてご紹介します。

ライティングにおいて語彙力を伸ばすことのメリット

「語彙力」とは、蓄えた豊富な語彙を使いこなし、質の高い文章表現ができる、総合的な力を指します。
語彙(ことば)は、ただ記憶するだけでは役立てることができません。場や状況に応じて語彙を取り出し、適切に使う力が求められます。

ライティングにおいては、読み手に的確に情報を伝えることが重要です。そんな文章を自分の言葉でスムーズに書けるようになるには、この「語彙力」を伸ばすことが近道です。

語彙力を上げるための方法

では、語彙力を上げるためには具体的にどのような方法があるのでしょうか。

幅広いジャンルの本を読む

ライティングの仕事には、実用的な情報を提供するものが多くあります。想定される読み手(ターゲット)も記事の内容によりさまざまです。そこで、どんな人が読んでも文章に違和感を感じないような語彙力を身につけることがライターには求められます。

しかし、興味のある分野の書籍や、自分の好きな作家の小説ばかりを読んでいると、触れる表現や語彙に偏りが出てしまいます。その結果、自分が使える語彙の範囲が狭くなります。とはいえ、書店で目に入る本、気になる本、そして手に取る本というのはどうしてもジャンルが偏ってしまいがちです。
そこで、普段の自分の生活・興味の範囲外のジャンルの本も読んでみることをおすすめします。

新たな語彙に触れる方法のひとつは、新聞を読むことです。ニュース記事だけではなく、解説記事や社説、連載コラムなどにじっくり目を通すことで、より豊かな語彙を取り入れることができます。

もうひとつは、特定の分野の専門雑誌を読むことです。医療、IT、園芸など、自分がよく知らない分野であれば何でも良いです。ひとつの分野に特化した専門雑誌を読むことは、今まで触れることのなかった語彙や文章表現に出会う良い機会となります。

美容室、病院の待合室、図書館などで雑誌を手に取る機会があれば、今まで興味のなかったジャンルの雑誌をあえて手に取ってみてはいかがでしょうか。未知の分野に出会い、関連する書籍で更に知識を深めることで、新しい語彙を増やすことができるでしょう。

外国語の辞書の活用

しっくりくる単語が思いつかない時には、和英辞典と英和辞典を引いて類語を探すのも一つの方法です。

たとえば、「安全な方法」という表現を別の言葉に言い換えたいとします。
まず、「安全な」という単語を和英辞典で引き、英語に訳します。「安全な」は英語で「safe」ということがわかるので、次に英和辞典で「safe」を引きます。すると、「安全な・無事な・間違いない・信頼できる」などの類語が出てきます。
また、「方法」を和英辞典で調べてみると、method・way・plan・systemなどという単語が出てきます。「way」を再び英和辞典で引いてみると、「道・方法・手段・やり方」などという類語が出てきます。

この類語を組み合わせれば、「安全な方法」を「間違いのないやり方」「信頼できる手段」などの表現で言い換えることができます。
「いつも同じような表現の繰り返しになってしまっているな…」と感じたときは、ぜひ試してみてください。

丁寧なアウトプットの繰り返しで語彙力を伸ばす

単語を覚えるインプットの作業だけではなく、アウトプットも行いましょう。
メール、SNSなどで日常的に文章を発信する習慣をつければ、ことばを注意深く選ぶ機会が増え、語彙力を鍛えられます。一度に送信できる文字数が限られているツールもあるので、自分の言いたいことを要約する練習にもなります。
他人の投稿にコメントをつけるときには、「すごい」「おもしろい」などの一言で終わらせるのではなく、「何がすごいのか」「どこを面白いと感じたのか」を付け加えるようにするのがポイントです。そうすることで、語彙の中から適切な言葉を選ぶ力がついていくでしょう。

語彙力を鍛えるためにおすすめな本5選

昨今では語彙力の向上に関する書籍が数多く出版されています。ここでは、特にライターさんの語彙力の強化に役に立つ本を、5冊ご紹介いたします。

大人の語彙力ノート

齋藤孝著/SBクリエイティブ (Amazonで詳細を見る) 

「語彙力ブーム」の火付け役になった本です。つい多用しがちな言葉や言い回しを、相手や状況によってどのように言い換えるべきか、ことばの由来や歴史も含めて丁寧に解説しています。
広く深く語彙力を伸ばしたい方におすすめです。

大人の語彙力が面白いほど身につく本

話題の達人倶楽部著/青春出版社 (Amazonで詳細を見る)

読み間違い・書き間違いをしやすい日本語などを箇条書きで列挙し、解説と共に○×( 時に△)判定を示していくというスタイルの本です。気軽に読み進められる一冊です。

語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング

石黒圭著/光文社新書(Amazonで詳細を見る

<「語彙力」=「語彙の量」(豊富な語彙知識)×「語彙の質」(精度の高い語彙運用)> という考えのもとに書かれた本です。
まず基礎的な語彙の解説から始まり、語彙の数を増やすトレーニングと、語彙の質を高めるトレーニングの三章で構成されています。今一度しっかり語彙の学習をしたい方におすすめです。

生きる漢字・語彙力

霜栄著/駿台文庫 (Amazonで詳細を見る

大学受験生を対象とした高い人気を誇る参考書です。幅広いレベルの受験生を対象に、漢字・熟語の語彙力を伸ばすことで、読解力や表現力を磨くことを目的としています。受験生に限らず、漢字に関する語彙力の基礎を確認したい方におすすめの一冊です。

大人の語彙力が使える順できちんと身につく本

吉田裕子著/かんき出版 (Amazonで詳細を見る

ビジネス用語から日本の伝統的な言い回しまで、「大人なら使いこなしておきたい」ことばが、使えるシーンや難易度により、五段階に分けて解説されています。
それぞれの言葉の由来や類義語なども取り上げているので、言葉に対する知識を広められる一冊です。

語彙力を磨くことは、思考力を磨くことにも直結します。さまざまな分野について書かれた文章を読み、自分の文章表現に生かせる語彙を増やしていきたいものです。
ライティングにおいて、読者にわかりやすい文章を書くことは必須の能力です。ぜひ語彙力を高めて、質の高い文章作成を目指してください。



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