【例文あり】コラム記事の書き方のコツ!初心者はパターンを覚えよう

【例文あり】コラム記事の書き方のコツ!初心者はパターンを覚えよう

ライターが請け負う仕事の内容には、コラム記事、ブログ記事、エッセイ記事など、いろいろな内容のものがあります。その中でも依頼されることが多いのが、コラム記事を書く仕事。良質なコラム記事を書けるようになれば、ライターとしての仕事の幅もぐっと広がりますよ。

そもそもコラムとは?

良質なコラム記事を書けるようになるために、まずは「コラムとはなにか」を知っておきましょう。

コラムとは一般的に、「感想や分析などを反映した短い評論文」を指します。掲載するサイトのイメージによって文章の硬さは様々ですが、

・読者にとって魅力的な記事であること
・根拠に基づいて書かれていること
・内容に一貫性があり、説得力があること

が良質なコラム記事に共通する条件です。

WEBでよく目にする記事には、コラムの他にエッセイやブログなどがあります。エッセイやブログは、基本的に「個人の体験や主観、感想を自由に述べた文章」を指します。「情報」として読者の役に立つ記事というよりは、共感しやすく読み物として楽しめるものであることが、エッセイやブログの特徴です。これに対し、コラム記事は「その記事を読むことで、読者が何らかの利益を得る」ことを目指して書く必要があります。そのためコラム記事には、正しい情報をもとにした自身の意見を論理的に説明するような書き方が求められます。

初心者にもわかるコラムの書き方!構成3パターン

正しい情報をもとにし、自身の意見を論理的に説明するためには、記事の構成が非常に重要です。コラム記事の構成には、主に3つのパターンがあります。ここからは、その3つの構成のパターンについて、例文を添えて解説します。

コラムの書き方1.「序破急」

「序破急」は、「序(導入)」→「破(本論)」→「急(結論)」の3段階に分かれた構成です。

「序(導入)」は、記事の導入やつかみに当たる部分です。記事のテーマや目的を提示し、読者に「この記事にはどんなことが書かれているか」「この記事を読むとどんなメリットがあるか」を伝えます。

「破(本論)」は、記事の本文に当たる部分です。記事のテーマに則した内容を解説したり、読者が抱えている疑問に対し答えとなる情報を提示したりします。

「急(結論)」は、記事の結びとなる部分です。はじめに提示した意見を改めて強調したり、序で投げかけた疑問への簡潔な答えを提示したりします。

以下、「序破急」の構成の簡単な例文をご紹介します。

序:目も肌と同じように呼吸をしているということをご存知ですか?

破:目は、涙を通して酸素を取り入れており…(目の仕組みや、目が酸素を取り込む必要性、酸素不足の際のリスクなどを説明する)

急:目は肌と同様、呼吸を必要としています。目を健やかに保つためには、しっかりと目に酸素を届けてあげることが重要です。トラブルを防ぐためにも、コンタクトレンズなどの使用の際は、十分気をつけたいですね。

結論だけでなく、最後に書き手の意見としてのまとめを持ってくると、収まりが良くなります。

コラムの書き方2.「起承転結」

物語やシナリオの製作でも使われる「起承転結」も、コラムを作る際の書き方の一つとして利用することができます。それぞれの4つの段階を、導入 → 展開 → 変化、根拠 → 結論 に分けて作成をします。

「起(導入)」は、前述した「序」同様、記事の導入やつかみに当たる部分です。記事のテーマを提示するほか、何らかの疑問を投げかけることもあります。

「承(展開)」は、「起」で提示したテーマや疑問を掘り下げる部分です。基本的には「起」に書かれていることと矛盾しないような内容にします。「承」の最後で新たな疑問を投げかけ、次の「転」につなげることもあります。

「転(変化、根拠)」は、視点を変えた意見や、「承」に書かれている内容の根拠などに当たる部分です。「承」と対になる内容を盛り込んだり、「承」の内容を掘り下げたりします。

「結(結論)」は、前述した「急」同様、記事の結びとなる部分です。「転」で視点を変えた意見を盛り込んだ場合は、意見がどっちつかずにならないよう、「結」でまとめ上げる必要があります。

以下、「起承転結」の構成の簡単な例文をご紹介します。

起:目も肌と同じように呼吸をしているということをご存知ですか?

承:人の肌は、酸素を取り込む「呼吸」をしています。同じように目も…(目の仕組みや、目が酸素を取り込む必要性などを説明する)

転:しかしながら、コンタクトレンズなどで目の表面を覆ってしまうと、目が正常に酸素を取り込めなくなってしまいます。(目が酸素を取り込めなくなる状況や、酸素不足の際のリスクなどを説明する)

結:目にとって、酸素を取り込むことは非常に大切です。目を健やかに保つために、コンタクトレンズなどの使用の際は、十分気をつけたいですね。

この例文の場合、「序破急」と違うのは「承」に主題の説明を集約し、「転」にリスクを集約している点です。「メリットとデメリット」のように、比較して説明するときなどに「起承転結」の構成は適しています。

コラムの書き方3.「PREP法」

「PREP法」は、Point(結論、要点)→Reason(根拠、理由)→Example(具体例)→Point(結論)の4段階に分かれた構成です。

「PREP法」の大きな特徴は、はじめに結論を言い切る形から入るという点です。論文やビジネス文書などによく用いられる構成です。相手に主張が伝わりやすく、要点を簡潔に伝えることができるので、流し読みされやすいスマホ向けの記事などに適しています。

「PREP法」については、以下の記事でわかりやすく説明しています。「PREP法」について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

「PREP法(プレップ法)で読まれるブログ記事作成を!」

読まれるコラム記事を書くための3つのコツ

良い内容をまとめたコラムでも、読者の興味を引くことができなければ、しっかりと内容を読んでもらうことはできません。ここからは、読まれるコラム記事を書くための3つのコツをご紹介します。

コツ1.序文で引きつける

コラム記事を読む方の多くは、序文(導入文)から「この記事を読むかどうか」を判断します。そのため、序文にはっきりと記事を読むメリットを明記したり、興味を引く書き出しをしたりすることは、非常に大切です。

「記事のメリットがわかる序文」の例として、以下のようなものがあります。

【記事のメリットがわかる序文】
香水の香りには、「フローラル系」や「ウッディ系」など様々な種類があり、それぞれ与える印象が異なります。この記事では、それぞれの香りが与える印象についてお伝えします。香りが与える印象の違いを知っておくと、自分に合う香水を選びやすくなりますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。

「興味を引く序文」には様々なものがあり、書き手の個性が表われます。ここでは1つの例として、同じテーマを提示しつつも、ややかっちりとした一文と興味を引くよう意識して書かれた一文をそれぞれご紹介します。どのように印象が違うか、比較してみてください。

【かっちりした文体の序文】
香水の香りにはいくつかの種類があり、それぞれ与える印象に違いがあります。自分に合う香水を選ぶためには、この印象の違いを知っていなければなりません。

【興味を引くよう意識して書かれた文体の序文】
新作の香水などが、デパートの売り場にずらりと並ぶこの時期。華やかで素敵なパッケージが並ぶ売り場へ行くと、つい目移りしてしまいますよね。
でも、買ってきた香水を早速つけてみたら、「なんだか思っていたイメージと違う!」なんて感じることもあるのではないでしょうか。実は香水にはいくつかの種類があり、それぞれ与える印象が違うのです。

このように、同じ内容の本文へと続く序文でも、書き出しで大きく印象が異なります。具体的なシーンや話し言葉などを盛り込むと、より多くの人の興味を引きやすい記事になるでしょう。

コツ2.読者の共感を得る

読まれる記事にするためには、読者の共感を得る書き方をしたり、共感しやすい内容を盛り込んだりすることが大切です。そのような記事は、読者に「自分に有益な情報を多く盛り込んだ記事」であると感じさせることができるからです。

上記でも少し触れましたが、共感を得る記事の書き方としては、「実際にありそうなシーンを盛り込む」「話し言葉を差し込む」などが効果的です。

また、「この記事の読者となるのはどんな人なのか」を具体的に想像し、その人に語りかけるようなイメージでまとめると、共感を得やすい記事になります。

コツ3.オリジナリティのある結論を書く

結論は、その記事の内容を改めて印象付ける部分です。読者に「この記事を読んで良かった」と思ってもらうためには、オリジナリティのある結論を書くよう心がけると良いでしょう。

例えば、結論の最後に、記事の内容に関係する自分のちょっとした失敗談を盛り込んだ記事は、比較的多いものです。旬のスイーツを紹介する記事であれば「この記事を書いていたら、ついつい甘いものに手が伸びてしまいました…」などといった書き方ができます。

結論は記事の「オチ」にも当たる部分です。読者が共感するような内容や、引き込まれるような内容を盛り込むと、印象に残りやすい記事になります。ただし、ネガティブな印象で締め括らないよう、注意してくださいね。

コラムの書き方を習得して、ライターとしての仕事の幅を広げましょう

WEBライターが依頼される案件には、コラム記事の執筆も少なくありません。良質なコラム記事を書けるようになれば、依頼される案件も増え、ライターとしての仕事の幅が広がりますよ。今回の記事を参考に、ぜひライターとしてたくさん活躍してくださいね。



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