オウンドメディアの運用において、重要な課題となるのがSEO(検索エンジンへの最適化)です。そのSEO対策の中でも、キーワード選定は必須の作業です。
この記事では、Webサイトのコンテンツを作成する上で避けては通れない「キーワード選定」の基礎について説明し、実際に使用するキーワードツールの紹介などを行います。
キーワード選定の基礎
キーワード選定とは、「どの検索ワードに対してSEO施策を行うのか」を決めることです。適切なキーワードを選定できなければ、狙ったユーザーにコンテンツを提供することができません。選定したキーワードがコンテンツの目的に沿ったものでなければ、ユーザーは違和感を覚え、離脱してしまうでしょう。
適切なキーワードを選定するために、事前にコンテンツの目的とターゲット・ペルソナを明確にしておきましょう。それがないと、実際にコンテンツを作ろうとしても、スムーズに作業を始めることができないはずです。
検索結果に自動で表示されるWeb広告とは異なり、オウンドメディアは何らかのキーワードで検索したユーザーからの「アクセス」を待つことになります。
ユーザーにアクセスしてもらいやすくするためには、検索エンジンで検索した結果の上位に表示させることが必要です。コンテンツに検索されやすいキーワードをうまく取り込み、なおかつ、コンテンツの内容を充実させることで、上位表示の可能性が上がるのです。
このキーワードを決める作業のことを「キーワード選定」と言い、SEO対策に置いて必須の作業といえます。
関連キーワードとサジェストキーワード
キーワードを選定する際に参考となるのが、関連キーワードやサジェストキーワードと呼ばれるものです。キーワード選定にはこれらを活用することがポイントです。
関連キーワード
関連キーワードはGoogleやYahoo!で検索をした際、検索ワードに関連して表示されるキーワードです。Googleでは検索結果ページの下の部分に、「関連する検索キーワード」というタイトルで表示されます。Yahoo!では、検索結果ページの上部と下部に「虫眼鏡キーワード」として表示されます。
サジェストキーワード
サジェストキーワードは、ユーザーが検索ワードを検索窓に入力した時に自動で表示される「候補ワード」のことです。単語を最後まで入力する前に候補を出すことで、ユーザーの手間が軽減されます。特にスマートフォンでは文字の入力が面倒なので、候補として出てきたサジェストキーワードを使用し、そのまま検索することが多いです。サジェストキーワードをコンテンツのキーワードとして使用すれば、よりユーザーが流入しやすくなるでしょう。
複合キーワードを視野に入れる
いくつかのワードを複合的に組み合わせて上位表示を目指す、「複合キーワード」という方法を試すのもよいでしょう。なぜなら、検索数が多く、ユーザーが高い関心を持っている単独のキーワードは、後から参入しても上位表示を狙うことが難しいからです。そのようなキーワードでは、既に膨大な数の記事が多くのサイトにアップされていることがほとんどです。
もちろん、そのような単独のキーワードで上位に表示させられれば、集客力は莫大です。しかし、それより集客力はそこそこでも、組み合わせたキーワードで上位表示させる方法が現実的といえます。
キーワード探しに便利なツール
SEOに効果のあるキーワードを探すためのツールを紹介します。
キーワードプランナー
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/
キーワードプランナーは、Googleの広告出稿プログラム「Google広告」で使えるツールです。このツールを使うことで、特定のワードのおおよその検索回数や、広告出稿をする際に競合となるワードの強弱、また実際にどの程度の広告コストが必要となりそうかなど、多くの情報を収集することができます。
KWFinder
KWFinderでは「関連キーワード」、「検索ボリューム」、「SEO難易度」、「推奨入札単価」、「トレンドグラフ」、「ランキング上位の競合サイト」などキーワード解析に必要な情報を調べることができます。特に、複数単語を掛け合わせたニッチなキーワードであるロングテールキーワードの解析に、KWFinderは向いています。
Ubersuggest
https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/
キーワードを入力して検索をかけるだけで、そのキーワードについての情報を知ることができます。シンプルなので使い勝手もよく、初めてキーワード選定を行う方にもおすすめのツールです。
ツールを利用したキーワードの探し方
それでは実際にキーワードを選定する方法について説明します。ここでは上述のGoogle広告ツール「キーワードプランナー」に絞って解説します。
キーワードプランナーの使い方
まずGoogle広告を開始して、管理画面にログインできる状態にします。
Google広告: https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/
管理画面にログインしたら、ページ上部の「ツールと設定」をクリックし、出てくるメニューから「キーワードプランナー」を選びます。
キーワードプランナーの画面に移ったら、「新しいキーワードを見つける」の機能を使い、検索の元となるキーワードやサイトドメインを入力します。
「結果を表示」をクリックすると、キーワードの候補が表示されるので、ここで各キーワードの情報をチェックし、選定します。
検索ボリュームや競合性をチェックしよう
得られた情報の中でまず重視したいのが、「検索ボリューム(検索回数)」です。この数値が高いとアクセス数が期待できます。
次に見たいポイントは「競合性」です。競合性が高いと、がんばって記事を書いても競合サイトに負けてしまうことが多いです。採用したいのは、一定の検索数があり、かつ、競合性が高くないキーワードです。そうすることで、上位への表示やそこからのアクセスが期待できます。
その他、検索ボリュームが少なくても競合性が低いキーワードの中から、自社で書きやすいものを選べば、上位表示を狙うことができます。
まとめ
オウンドメディアの運用においてキーワード選定は必須の作業であり、戦略的かつ効率的に行うことが重要です。単体のキーワードを適当に選ぶのではなく、複合キーワードも視野にいれた選定を行いましょう。またキーワードプランナーなどのキーワード選定ツールを使うことで、客観的にキーワードを選定することができます。適切なキーワード選定をしてコンテンツを作成し、集客力の高いオウンドメディア作りをしてください。
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