Webライターの仕事に興味があり、「まずはスマホで始められないだろうか」と思っている人は多いのではないでしょうか。スマホは高性能で、文字入力はもちろんのこと、情報収集やメッセージの送信など、1台でさまざまなことができます。Webライターとしての文章作成も、スマホだけで問題なくできるように思えるかもしれません。

この記事では、スマホでできるWebライターの仕事の種類や、スマホでライティングをするメリット・デメリットなどを取り上げます。Webライターにおすすめのスマホ活用術も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

スマホだけでできるWebライターの仕事とは

Webライターの仕事の中には、スマホだけでできるものもあります。以下のような短文の作成なら、スマホで手早く作業ができます。

口コミ・レビューの投稿

口コミやレビューの投稿は、使用経験のある商品やサービスの感想を書く仕事です。商品の購入やサービスの利用を検討している人に向けて、正直な評価や有用な情報を提供することが目的です。

クラウドソーシングサイトには、口コミやレビュー作成を行う案件が多く掲載されています。500文字程度の短い文章が中心で、高度な文章力は求められていません。Webライター初心者でも取り組みやすい一方、報酬は数百円程度と少なめです。

アンケートへの回答

アンケートへの回答もスマホで容易にできる仕事です。アンケートの設問はクライアントによりあらかじめ設定されており、記述式や選択式などさまざまなものがあります。記述式でも短文の回答で対応可能なので、スマホでも無理なく作業ができます。

この種の業務は、マクロミルや楽天インサイトなどのアンケートモニターサイトに掲載されており、報酬は1案件あたり数十円〜数百円が一般的です。

キャッチコピーの作成

商品やサービスの名称やキャッチコピーを考案する仕事も、スマホで完結可能です。クライアントに提案を提出し、採用された場合に報酬を受け取ります。

報酬は1案件あたり数千円〜数万円と高額ですが、採用されなければ収入にはなりません。多数の応募の中から選ばれるためには、クライアントが求めるテーマやコンセプトに適したものを考えることが重要です。

スマホだけでライティングをするメリット

スマホでライティングを行う場合のメリットには以下の点があります。

初期費用がかからず手軽に始められる

スマホだけでライティングを行う場合、新たにパソコンを購入する必要がないため、初期費用が大幅に削減されます。基本的にWebライターの業務には高性能のパソコンは必要ありませんが、それでも新しくパソコンを購入する場合は十数万円ほどかかることが一般的です。まずはスマホだけでWebライターの仕事を始めることで、初期費用を大幅に抑えられ、手元にあるスマホを使ってすぐに作業を開始できます。

場所を選ばず隙間時間を利用できる

スマホを使用すれば、外出中や待ち時間など短い隙間時間でも作業が可能です。ノートパソコンと比べてさらに携帯性が高く、片手操作もできるため、時間と場所を選ばず効率的に作業できます。

スマホだけでライティングをするデメリット

スマホのみでのライティングにはデメリットもあります。始める前に、以下の点に注意しましょう。

作業効率が下がる可能性がある

スマホの小さな画面は情報量が限られており、作業がしづらくなることがあります。情報収集には多くのスクロールが必要で、文字の拡大も頻繁になるため、作業効率が低下します。

また、コピー＆ペーストなどの基本操作にも時間がかかり、便利なショートカットキーがないため、パソコン使用時に比べて時間がかかります。その結果、時給換算での収入が低くなることが多いです。

応募できる案件が限られる

クラウドソーシングサイトなどに掲載されている案件は、一定の作業環境が整っていないと応募できないものも多くあります。クライアントがスマホでの作業を認めていないこともあるので、注意が必要です。

また、スマホで応募できる案件のほとんどは、アンケートの回答や口コミの投稿のような低報酬の仕事がメインであり、高単価の案件を受注するのは難しいことがあります。

スキルアップが難しい

スマホだけで記事を執筆すると、ライターとしてのスキルアップが難しくなります。パソコンを使用しないため、タイピングスキルやテキスト編集ソフトの操作スキルが向上しないためです。

パソコンを使用すると、CMSの編集やWordPressの投稿など、さまざまなスキルを身につけることができます。WordPressはスマホアプリもありますが、機能が制限されており、カスタマイズやテキスト装飾は行えません。そのため、本格的にWebライティングを行う場合はパソコンを使用することが推奨されます。

Webライターが本格的に稼ぐにはパソコンが必須！

Webライターとして本格的に稼働し、スキルアップもしていきたいと考えているなら、パソコンを用意するのがおすすめです。パソコンがあれば、複数のブラウザやアプリを同時に使用できます。これにより、リサーチ、記事の執筆、スケジュール管理などを効率的に行うことが可能です。

Webライターの仕事内容は多岐にわたります。文字入力だけでなく、フリー素材の写真選定、ダウンロード、キーワード分析ツールの使用、請求書の作成などが含まれます。パソコンを利用すれば、これらの作業を制限なく、より広範なソフトウェアとツールを使って行うことができます。

作業効率に関しても、パソコンはスマホより明らかに優れています。より速い文字入力が可能で、受けた案件を迅速に完了させることができます。作業を効率的にすることで案件を迅速に完了でき、結果的により多くの仕事を獲得し、収入を増やすことにつながります。

Webライターにおすすめのスマホ活用術5選

パソコンがWebライターにおすすめではあるものの、スマホを使う必要が全くないということはありません。スマホをパソコン作業と併用することで、さらに効率よく作業を進めることができます。ここでは、Webライターにおすすめのスマホ活用術を5つ紹介します。

1.案件の獲得

クラウドソーシングサイトの多くはアプリを提供しており、スマホにインストールしておくことで空き時間に案件を検索できます。条件の良い案件には応募が集中しやすく、早期に締め切られることが多いため、アプリを使って頻繁に新着案件をチェックすると良い案件を見逃さずに済みます。

スマホでSNSを活用し、案件の獲得につなげるという手もあります。メッセージコミュニケーションサービスのXでWebライターを募集しているクライアントも少なくありません。スマホからSNSで頻繁に情報を発信していることが、案件獲得につながることも多くあります。

2.クライアントとのやり取り

スマホは、クライアントとの連絡にも非常に便利です。案件の受注、納品、作業中の質問など、クライアントとのやり取りはたびたび発生します。ChatworkやSlackなどのビジネスチャットツールをスマホにインストールしておくと、どこにいても迅速にレスポンスが可能です。クライアントにも良い印象を与えられるでしょう。

3.事前のリサーチ

執筆する分野の内容やキーワードについて調べるとき、スマホなら隙間時間でも情報収集ができます。リサーチしている間は長文をタイピングする必要がないので、スマホでもある程度効率的に作業ができます。

家事の合間や電車の待ち時間などをこまめに利用して事前に十分にリサーチしておくと、ライティングにかかる時間や手間を減らせます。

4.音声入力

記事を執筆する際に、スマホの音声入力を利用するという手もあります。音声入力は入力したい内容を話すだけで文字に変換され、パソコンでタイピングするよりも速く入力できるのでとても便利です。タイピングに慣れていないライター初心者には特におすすめの方法です。

ちなみに、スマホに限らずパソコンでも音声入力は利用できます。たとえば、Googleドキュメントには音声入力機能がついていて、パソコンでも無料で利用できます。

5.執筆後の最終確認

スマホユーザーの数が増えるにつれて、多くのクライアントがモバイルファーストの方針を採用しています。モバイルファーストとは、携帯端末でのWebサイトの見やすさや操作性を優先することを意味します。

納品前に記事をスマホで表示して確認することで、スマホユーザー向けの可読性を効果的に評価し、コンテンツをモバイルファーストの視点で最適化することが可能になります。スマホでの表示をチェックすることは、クライアントの要求に応じた高品質な記事を提供する上で重要です。

まとめ

スマホでのWebライティングは、特に初心者にとって低コストで始めやすい選択肢ですが、本格的にキャリアを築き、高収入を目指す場合はパソコンが必須です。パソコンを使用すれば作業効率が格段に向上し、より多様な仕事を速くこなすことができます。しかし、スマホも補助ツールとしての価値があり、隙間時間の活用やクライアントとのコミュニケーション、モバイルファーストの視点での記事の最終確認に役立ちます。パソコンとスマホを上手に併用し、効率的にライティングを行いましょう。