読みやすい文章を書くコツとは?簡潔に内容を伝えるためのポイントを解説

Webライティングにおいては、内容はもちろんですが「人に読んでもらえる文章を書くこと」が非常に重要です。なぜなら、どんなに良い内容が書かれていても読んでもらえないと意味がないからです。 そのため、多くの人に読んでもらう文章を書く技術がライターに求められます。そこで今回は、読みやすい文章を書くコツを解説します。

そもそも「読みやすい文章」とはどんなもの?

誰かに「読みやすい文章とは、具体的にどのような文章を指すのか?」と質問された場合、明確にコレとコレ、と答えられる方は意外と少ないですよね。なぜなら、私たちは普段それほど意識せずに文章を読んでいるからです。しかし読みにくい文章は読み飛ばしたり、結果的に最後まで読まなかったりしているはずなので、私たちは半ば無意識に読みやすさを判別しているのでしょう。

読みやすい文章を構成する要素はいろいろありますが、最終的には「視覚的にバランスが良い」文章が、読みやすいと評価されます。具体的には、段落ごとの分量が適切である、漢字とひらがなのバランスが良い、適度な改行があるなどの要素を含む文章を指します。

では、その「読みやすさの文章」についてもう少し詳しく見ていきましょう。

文字だけでなく「レイアウト」も意識する

意外かもしれませんが、文章はビジュアルも重要な要素です。たとえば改行がなく、ひたすら続く文章は非常に読みづらいものです。特にPCやスマホの画面上で読む文章は、改行がないと読み続けるのが苦痛に感じます。このため適宜改行を入れてあげると、読者が集中力を切らさないで最後まで読みやすくなります。

またWebの文章の場合は、段落の字下げをしないことが一般的で、代わりに段落と段落との間に1行分の空白が入るデザインにしているものが多く見られます。そのため改行するだけで視覚的にも見やすいレイアウトになります。

やってしまいがちなのは、印刷物用に制作した文章をそのままWeb用に転用してしまうパターンです。
印刷物用に作られた文章は紙面スペースの都合もあり、Web用の文章と比較すると改行が少ない場合がほとんどです。そのため単純に転用すると読みづらい文章になってしまうので、読みやすさを意識して改行や見出しを追加するといったひと手間をかけてあげるとよいでしょう。

ここで注意したいのは、Web上での文章の場合は読者のデバイス環境によって改行位置が異なる点です。 最近のWebページはレスポンシブWebデザインといって画面サイズに合わせてレイアウトが変わる仕組みになっているのが一般的です。そのため良かれと思って入れた改行が、読者の環境によっては思わぬ場所で改行が入ってしまうおそれもあります。

PCで読む場合とスマホで読む場合では適した改行バランスが異なる前提で、スマホで読まれることが多い文章であれば、スマホを基準に改行を入れたほうが安全でしょう。

漢字だらけではなく、ひらがなを入れる

あえて漢字をひらがなにすることも、読みやすさにつながります。たとえば直前の文章では「つながります」とひらがなで書きました。一般的には「繋がります」と漢字で表記しますが、ひらがなにすることで読みやすくなるためです。

このように、漢字をひらがなで表記することを「ひらく」と言います。

書籍や新聞などの印刷物や、企業の広報が発信する文章、役所などが発信する公的な文章を書く場合には、共同通信社の『記者ハンドブック』や朝日新聞社の『朝日新聞の用語の手引』、時事通信社の『最新 用字用語ブック』がガイドラインとしてよく利用されています。これは正しい日本語で伝わる文章を書くために、送り仮名の使い方や漢字とひらがなの使い分けのほか、外来語の表記や日時・料金といった数字の記載方法が書かれているものです。

正しい表記で文章を記載する上では非常に参考になりますが、Webライティングでは、より「読みやすさ」を意識した書き方をするため、記者ハンドブックよりもひらがなの比率を増やす場合が多いです。

たとえば「AがBだと判る」という一文があった場合に、記者ハンドブックを参照すると「分かる」と記載します。しかしWebライティングの場合は「わかる」とひらいたほうが読みやすくなりますよね。

かといって、やみくもにひらがなにすれば読みやすくなるわけではありません。できれば記者ハンドブックなどを参考にして漢字の使い方を理解した上で、どの漢字をひらくか判断を行うのがおすすめです。またクライアントによっては細かくレギュレーションを指定してくる場合があるので、バランスを見ながら漢字をひらく判断をするとよいでしょう。

それ以外にも難しい漢字や熟語が多い文章は、堅苦しい印象を与えがちです。 たとえば「宜しくお願い致します。」と漢字で書かれると堅苦しい印象にならないでしょうか?
それよりも「よろしくお願いいたします。」と書いたほうが親しみやすい印象を与えます。

また「敢えて」「態々」など漢字で記載してしまうと、読者が読み下せなかったときに「この文章は自分にはわかりにくい」と嫌気がさしてWebページから離脱してしまう可能性があります。普段使わないような漢字や常用外の漢字はできるだけ使わないようにしましょう。

文章を書く時には、標準の書き方を頭に入れたうえで「この漢字はひらがなのほうが読みやすいか?」「もっとやさしい言い回しはないか?」を意識して、ひらがなが多めの文章で書いたほうが読みやすくなります。

簡潔に内容を伝える

バランスが良い文章にするためには、だらだらと長く文章を書くのではなく、短く、簡潔に文章を書きましょう。そのポイントになるのが、一文に複数の意味を与えない文章にする方法です。

「一文一意」とは、ひとつの文章でひとつの内容を述べることで、具体的には主語と述語が一回だけ登場する文章です。一文一意にすることで、誰が見ても理解しやすい文章になります。

また言葉のつながりが不自然だったり、修飾語が多かったりすると自然に読点が増え、読んですぐに理解しにくい文章になりがちです。そのため、読点を多用しない文章を意識するのも簡潔な文章を書くポイントです。

「読みやすい文章」を実際に書く上でのポイント

では次からは具体的に「読みやすい文章」を書く上で意識したいポイントを6つ紹介します。 以前自分で書いた文章がある方は、次のポイントを参考に文章を直して元の文章と比べてみると違いがわかりやすいでしょう。

段落や小見出し内で言いたい内容は絞る

簡潔に内容を伝える文章が読みやすい文章であることは前項で触れました。さらに、段落内で伝えたい内容をひとつに絞るとさらに読みやすくなります。

なぜなら、ひとつの段落内にいくつもの内容が含まれると、読者が「結局何を言いたかったのか?」と混乱してしまう恐れがあるからです。 そのためひとつの段落で伝えたい内容を絞る、言い換えると伝えたい内容ごとに段落や小見出しに分けて書くことをお勧めします。事前に骨組みとしてタイトル、見出し、小見出しを書き出した上で、そこに書く内容は何かを整理してからライティングすると書きやすくなるでしょう。

コンテンツ制作の観点からも、事前に見出しを設定した上でライティングしたほうが流れが明確になり必要な内容のもれを防ぐことに役立ちます。

文章を読んだ時に、解釈が一つになるようにする

読み方によって、さまざまな意味にとれてしまう文章は、わかりにくい文章です。

たとえば 「私は仕事の休憩中にスマホで話す彼の姿を見た。」 という文章では、 「私は、仕事の休憩中にスマホで話す彼の姿を見た。」(彼が仕事の休憩中) なのか 「私は仕事の休憩中に、スマホで話す彼の姿を見た。」(私が仕事の休憩中) なのか、読む方によって解釈が分かれます。

複数の解釈ができる文章は、すなわち読者にとって理解しにくい文章です。 このような場合だと、書き手の意図が伝わらない可能性もあります。そのため適切な位置に読点を打つなどして、誰が読んでも明確かつ同じ解釈が出来るようにしますしょう。

読点は、基本的に「主語の後」「文章と文章の間」「並列する単語の間」「接続詞の後」「修飾語の区切り」に打ちます。 たとえば「私は、毎日電車通勤します。」「貴重なバラのエキスが入った、美容液を購入しました。(読点がないとバラが貴重なのか美容液が貴重なのかわかりにくい)」のように読点を打ちます。

構文はシンプルに絞る

構文とは、文章の組み立てのことです。英語では主語(S)+自動詞(V)は第一文型と覚えた方もいるでしょう。 日本語でも同じように主語+補語+述語のような構文があり、この構文に沿った文章を書くと内容が明確になり、読者が理解しやすい内容になります。

小説では、文芸表現として主語と述語を倒置したり文章の一部を書かずに表現したりするなど、わざと複雑な構文にしてリズムを崩したり印象深い表現にする場合があります。しかしWebライティングの場合は情報を伝えるのが目的なので、シンプルな構文で書いたほうが格段に読みやすくなります。

特に主語と述語を明確にして、主語が複数にならないように、また修飾語を多用してごちゃごちゃしないように意識するとシンプルで読みやすい文章になるでしょう。

1文は短く

一文の文字数が多いと読みにくく感じるため、短い文章を意識することをお勧めします。一般的に読みやすい一文あたりの文字数は60~80文字程度と言われているため、80文字以内に収めるように書く習慣にすると良いでしょう。

たとえばTwitterの文字制限が140文字なので、それよりも少ない80文字だと意識して書かないとすぐに文字数オーバーしてしまいます。そのため、うまく収めるためには必然的に簡潔な文章が求められます。前項で紹介したようにひとつの文章でひとつのことを言う一文一義の文章がベストです。

文章が長くなってしまった場合や主語が複数になってしまう場合は、文章を分割して短くしたほうが読みやすくなります。たとえば「Aさんは教師だが、Aさんの兄は農業を営んでいる。」という文章は、「Aさんは教師だ。またAさんの兄は農業を営んでいる。」と一文一意の文章にしたほうが、読者が意味を理解しやすくなるでしょう。

接続詞を使う

接続詞とは、「そして」「しかし」といった文章と文章を繋げるための言葉です。接続詞がない文章は、文章同士の関連性が見えなくなりがちです。たとえばAしかしBという文章であれば、Aの文章をBが否定しているという関係性が明確になります。「しかし」は逆接の接続詞で、前の内容と逆の意味になることを示す言葉だからです。

このように適切に接続詞を用いることで明確で論理的な構成にすることができます。ただ接続詞を多用しすぎると硬い文章になってしまう上、理解しにくい文章になってしまうので、適度に使うようにしましょう。

「〜という」「こと」はできるだけ避ける

ライティングに慣れていない方は、文章に「~という」「こと」を多用しがちです。これらはどちらかというと口語的な表現に近く、文章として洗練されていない印象を与えてしまいます。また多用すると読みづらい文章になります。

たとえば「私はIoTという新しい技術に興味を持った。」の文を取り上げましょう。このばあいは「IoT=新しい技術」だと表現したいのであれば「新しい技術”である”IoT」に置き換えることができるので、「私は新しい技術であるIoTに興味を持った。」と言い換えればすっきりとします。「他人の車に落書きするということは法的に許されない。」であれば、「他人の車に落書きする行動は法的に許されない。」と言い換えられます。

この2つの表現は使わなくても意味として通じることがほとんどです。自分が書いた文章を見直してみて、このような表現があったら省くか言い換えてみると、すっきりした文章になります。

読みやすい文章を学ぶおすすめ本&本から学ぶべき内容とは

ここまでで、いくつか読みやすい文章にするポイントを紹介しました。それを踏まえて、さらに学びたい方にお勧めしたい書籍を3冊紹介します。

「伝わる! 文章力が身につく本 (基礎からわかる“伝わる!”シリーズ)」

本書は豊富な例文を用いて「どんな文章にすると伝わりやすいか」を80個のポイントに分けて解説している本です。10年近く前に出版された書籍ですが、今でも多くの方に読まれています。

著者の小笠原信之氏は新聞記者出身のフリージャーナリストで、自身でも多数の執筆を行うかたわら、大学で外国人向けに日本語を教えたり、編集学校でライター向けに記事執筆法などを教えている「日本語のプロ」です。

この本でのポイントは「主語と述語を近づける」「同じ言葉を繰り返さない」など、文章の基本や内容を豊かにする工夫についてが解説されています。それを原文と改善例、その後の解説とポイントという構成で書かれているのでわかりやすい内容でしょう。いちから文章執筆の基本を学び直したいという方にも適しています。

原文があると、改善例を見ながら自分の文章を添削してみることができますよね。短期間で効果を上げたい、実践的に学びたい、というニーズを持った方に特にお勧めです。

すっきり! わかりやすい! 文章が書ける

これは、長年朝日新聞社で記者として活躍してきた著者が書いた本です。新聞記者は簡潔な文章で正しく情報を伝えるプロで、本書でもすっきりとわかりやすい文章を書くコツを簡潔に解説しています。

特に前項でも紹介した読点の打ち方や、文章のつなぎ方などのポイントなども詳しく解説しています。他にも「主語をはっきりさせる」「余分な言葉を削る」といった無駄をそぎ落とした文章にするコツや「意見や意思はハッキリ最初に書く」「あいまいな書き方をしない」といった明確に誤解なく内容を伝えるためのコツが紹介されています。

よりシンプルで伝わりやすい文章を書きたいと考える方にお勧めです。

新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

本書は、音楽をはじめとするポップカルチャー系ニュースを発信する人気Webサイト「ナタリー」の初代編集長を務めた唐木元氏が教えるWebライティングの本です。

ナタリーでは毎月3,000本以上の記事を配信しており、スタッフは1日何本もの記事を書いています。そこで唐木氏はスタッフが短時間で迷わずライティングできる方法を社内勉強会で教えていました。そこで教えていた内容を書籍化しているので、初心者でも手際よくライティングできるようになるにちがいありません。

たとえば同書では、情報を伝える実用的な記事を書くポイントとして「書く前に準備すること」を挙げています。構造シートと呼ばれる下書きに主眼(主旨)とパーツを書き出した後、主眼に沿っていない内容を捨てる方法は、シンプルで理解しやすい文章を書く上で参考になります。

 

このように読みやすい文章を書くためには、バランスが良い見た目にしたうえで、簡潔に短い文章を意識することが重要です。

「ひらがなを入れる」「文章を完結にする」など、ポイントとして挙げた内容のひとつひとつは小さなことです。しかしトータルで見ると、それらを意識したかしないかで読みやすさに格段の差が出ます。

そして読みやすい文章を書くためにもっとも重要なのは、上記のポイントを頭に入れて実際に書いてみることです。文章は書けば書くほど上手になります。何度も書くうちに、自分にとってベストな書き方や、仕上げるポイントを把握できるようになるはずです。



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